【りんご】AとB、どっちが甘い?売り場で「クルッとひっくり返す」理由。元スーパー店員が教える目利きのコツ

スーパーの青果売り場に並ぶ、旬のりんご。「サンふじ」などが美味しくなる季節ですね。

皆さんは、たくさん積まれたりんごの中から、どんな基準で一つを選んでいますか?

おそらく9割以上の方が「一番赤くて綺麗なもの」を選んでいるのではないでしょうか。

実は、元スーパーの青果担当だった私からすると、「上からの見た目(赤さ)」だけで選ぶのは、非常にもったいないことなんです。

本当に甘い「当たり」のりんごを見抜くために、私は必ずりんごをクルッとひっくり返して「ある場所」をチェックします。

今回は、元店員の経験に基づいた「ハズレなしのりんごの選び方」を、あひる君と一緒に解説します。

この記事は、特にこんな方におすすめです。
  • とにかく「甘〜いりんご」を食べたい人
  • 「赤いのを買ったのに美味しくなかった…」と後悔したことがある人
  • スーパーでりんごを選ぶとき、つい迷ってしまう人

プロは「赤さ」よりも「お尻」を見る

あひる君
あひる君

わぁ、真っ赤なりんごがいっぱい!僕はこの一番赤いりんごにするよ!やっぱり赤いほうが甘いんでしょ?

ぱるとよ
ぱるとよ

ちょっと待って、あひる君。そのりんご、カゴに入れる前に「お尻」を見てみた?

あひる君
あひる君

お尻?裏側のこと?……あれ、このりんご、上は真っ赤なのにお尻の周りは緑色だね。

ぱるとよ
ぱるとよ

でしょう?実はプロの視点では、その緑色は「「まだちょっと早いかも(未熟)」がというサインなんだ。

甘いりんごを選びたいなら、お尻が「黄色い」ものを探してみて!

なぜ「お尻が黄色い」と甘いのか?

糖度計でおしりが黄色いりんごを測定した結果(15.3度 *13度以上だと甘いいわれます) *りんごの糖度は個体差があります。

結論から言うと、お尻が黄色いりんごは「熟している証拠」だからです。

おしりが黄色いのが熟している理由とは?

1. 緑色が抜ける=熟しているサイン

未熟なりんごは、全体が緑色をしていますよね。これは植物の葉と同じ「クロロフィル(葉緑素)」という色素があるためです。

りんごは熟すにつれて、このクロロフィルが分解されて緑色が抜け、もともと果皮にある「黄色い色素」が見えてきます。

つまり、「緑色が薄くなり、黄色が際立っている」ことこそが、熟度が進んでいる何よりの証拠なのです。

2. お尻は「一番最後に色が変わる場所」

りんごが木にぶら下がっているとき、太陽の光はお尻(下側)にはなかなか当たりません。そのため、お尻は「最後まで緑色が残りやすい場所」なんです。

言い換えれば、なかなか色が変わらないお尻の部分までしっかりと黄色くなっているということは、「りんごがしっかりと熟している」と判断できるのです。

「緑のお尻」と「黄色いお尻」の味の違い

では、実際にお尻の色で味はどう変わるのでしょうか?

お尻が緑色のりんご

まだ少し未熟な状態です。食べてみると酸味が強く、果肉も硬めである傾向があります。「甘いりんごが好き」という方がこれを食べると、「あれ、酸っぱいな」と感じてしまうかもしれません。

(※ただし、シャキシャキとした硬めの食感や、酸味のある味が好みの方にはこちらがおすすめです)

お尻が黄色いりんご

しっかりと熟しています。酸味が抜けて甘みが強く、食感も適度な硬さでジューシーです。多くの人が「美味しい!」と感じるのはこちらでしょう。

「真っ赤なりんご」の罠に注意!

あひる君
あひる君

僕が最初に選んだりんごは、すっごく赤かったよ?赤ければ熟してるんじゃないの?

ぱるとよ
ぱるとよ

そこが一番の落とし穴なの。実は、「赤くなること」と「熟していること」は、別の話なんだよ。

りんごの赤い色は「アントシアニン」という成分ですが、これは日光に当たると増えるという性質があります。

たとえ熟度が低くても、日当たりの良い場所に実っていれば、太陽の光を浴びて表面だけ真っ赤になることがあります。

逆に、熟していても葉っぱの陰に隠れていれば、あまり赤くならないこともあります。

スーパーで「すごく赤いのに、食べてみたら酸っぱくて・甘くなかった」という失敗をしたことはありませんか?

それは、見た目の赤さに騙されて、「お尻がまだ緑色(未熟)」なりんごを選んでしまった可能性が高い」のです。

だからこそ、赤さという「お化粧」に惑わされず、お尻という「すっぴん」を見て判断する必要があるんですね。

この選び方が使える品種は?

左から順に:サンふじ・トキ・シナノゴールド

この「お尻チェック」は、赤〜ピンク系のりんご全般に使えます。

おしりの色で熟度が判断しやすい品種・難しい品種
  • 使える品種(赤系): サンふじ、ジョナゴールド、つがる、紅玉、シナノスイート、秋映など
  • 判断しにくい品種(黄・青系): 王林、シナノゴールドなど(もともと黄色いため、変化がわかりにくい)

今が旬の「サンふじ」には特に有効なテクニックですので、ぜひ試してみてください。

もう一つ見るなら「軸の太さ」

お尻の色で甘いりんごを見分けられるようになったら、最後にプロの「プラスアルファ」の選び方を伝授します。

もし、お尻が黄色いりんごが2つあって迷ったら、「軸(ツル)が太いほう」を選んでください。

軸は、木から栄養(水分や養分)が送られてくるパイプラインです。

軸が太いりんごは、それだけたくさんの栄養を果実に送り込んで育った証拠。

実際に食べ比べてみると、軸が太い個体のほうが、味が濃く風味が豊かなことが多いです。私も自分用に買うときは、必ず軸の太さをチェックしていますよ。

まとめ:次回の買い物では「ひっくり返して」みて!

美味しいりんごを選ぶポイントをまとめます。

記事の要約!
  • まずは「お尻」を見る! 緑色ではなく、**黄色(飴色)**になっているものを選ぶ。
  • 赤さに騙されない! 全体が赤くても、お尻が緑ならまだ未熟かも。
  • 迷ったら「軸」を見る! 軸が太いほうが味が濃い傾向あり。

スーパーの売り場でりんごを手に取ったら、まずはクルッとひっくり返して、お尻の色を確認してみてください。

たったそれだけで、「ハズレ」を引く確率はグッと下がり、感動するほど甘いりんごに出会えるはずです!

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