春になると、野菜売り場にずらりと並ぶ「春キャベツ」。冬キャベツに比べて葉がやわらかく、甘みもたっぷり。サラダや浅漬けにしてもおいしく、そのままでもパリパリと食べられるのが魅力です。
でも、「せっかく春キャベツを買ったのに、葉がかたくておいしくなかった……」なんて経験、ありませんか? 実は春キャベツには”当たり”と”ハズレ”があり、見た目だけでは分かりにくいことも。

今回は、スーパーで働いていた経験をもとに、「失敗しない春キャベツの見分け方」を3つのポイントに絞ってご紹介します。
① はりのある外葉がついているかチェック!

まず注目したいのが「外側の葉っぱ」です。キャベツの一番外側にある大きな葉が、キャベツ本体にしっかりと巻きついていて、隙間がないものを選びましょう。外葉がはりのあるキャベツは、鮮度が高く、収穫して間もない証拠とされています。

一方で、外葉がめくれていたり、しなびていたりするものは、時間が経って鮮度が落ちている可能性が高いので注意が必要です。特に、葉の色がくすんでいる場合や、外葉がついていないものは、状態をよく確認して選ぶのがおすすめです。
② 芯の大きさは「500円玉」が目安!

続いて注目したいのが「芯の大きさ」です。キャベツを裏返して芯の部分を見たとき、直径が500円玉くらいのサイズが目安になります。小さすぎると中身がスカスカ、大きすぎると育ちすぎていて葉がかたくなっていることがあります。

芯がちょうどよい大きさのものは、中の葉がふんわりと詰まっていて、食感もやわらかく甘みがのっています。ただし、品種や栽培環境によって個体差もあるため、あくまで参考のひとつとして覚えておくとよいでしょう。
③ 「重さより軽さ」がポイント!

キャベツを手に取ったとき、「ずっしりしてる方がお得」と思っていませんか? 実はそれ、春キャベツでは逆効果の場合もあります。冬キャベツは巻きがかたくて重いものが良品とされていますが、春キャベツは葉がやわらかく、巻きがゆるめな軽いものがおすすめです。
重い春キャベツは、成長が進みすぎて巻きが詰まってしまっている可能性もあります。春キャベツならではの“ふわっとやわらかい食感”を楽しむには、持ったときに軽さを感じるものを選ぶのがコツです。
まとめ

- 外葉がぴったり巻かれているキャベツを選ぶ
- 芯の直径は500円玉くらいが理想的(あくまで目安)
- 手に持って軽さを感じるものを選ぶのがコツ
春だけの楽しみ、「春キャベツ」。この見分け方を覚えておけば、どのスーパーでも迷わず春キャベツを選べるようになります。
次に春キャベツを手に取るときは、ぜひこの3つのポイントを思い出してみてくださいね。シンプルな料理こそ、素材の良さが味を決めますよ。
※本記事の内容は一般的な春キャベツの特徴をもとにご紹介しています。産地や品種、保存状況などによって状態が異なる場合がありますので、購入の際は商品の状態をご確認の上、お選びください。