じゃがいもはコストパフォーマンスに優れ、長期間の保存も可能な野菜ですね。
常備されている家庭も多いかと思います。
しかし、じゃがいもをカットした際、中が空洞になっていることに驚いた経験はありませんか?
私が以前スーパーで働いていた際、お客様から「空洞のあるじゃがいもは食べられるのか、それとも食べられないのか?」という質問をよく受けました。
今回は、スーパーの青果担当者だった私が解説します。
「穴が開いているじゃがいも」って何?
空洞になったじゃがいもは写真のように、じゃがいもの中心部が空洞になっており、その表面は黒っぽくなったり、茶色に変色していますね。
多くの人は、このようなじゃがいもを見つけると、「食べられるのかな?」と疑問に思い、結局は捨ててしまうことでしょう。
実際、私の夫も同じように捨てていました。
しかし、せっかく買ったじゃがいもを捨てるのは惜しいですよね。
実は食べられるんです!(変色していない部分は取り除く)
空洞があるじゃがいもも、実は食べることができるんですよ。
私のおすすめの食べ方は、空洞の周囲にある変色部分を包丁で丁寧に取り除く方法です。写真を参考にしてみてください。
変色していない部分は、食べることができます。
空洞ができる理由は?
じゃがいもの中に空洞ができるのは、「中心空洞症」という症状によるものです。これはじゃがいもが急速に成長する過程で起こりやすい現象です。
残念ながら、スーパーや青果店ではこの症状のじゃがいもを見分ける方法はありません。
ただし、一部の産地では非破壊型センサーを使って選別している場所もあるそうです。
ただ、市場に出ているすべてのじゃがいもがこのセンサーを通過しているわけではないため、「中心空洞症」のじゃがいもを手に取ることもあります。
特に「大きなじゃがいも」は空洞ができやすい傾向にあります。
もし「中心空洞症」のじゃがいもを避けたいと考える方は、小ぶりのじゃがいもを選ぶことをオススメします。
まとめ
- チェックポイント1:じゃがいもの「中心空洞症」は、中心部が空洞になり表面が変色する現象。食べられないと思い、捨てがち。
- チェックポイント2:空洞のあるじゃがいもは食べられる。変色部分を取り除けば、残りは美味しく食べられる。
- チェックポイント3:「中心空洞症」はじゃがいもが急成長する際に起こる。大きなじゃがいもほど発生しやすい。避けたい場合は小ぶりのものを選ぶと良い。