「とうもろこしの保存、まさか逆効果だったなんて…」やりがちな行動3つ →「知らなかった」「毎年やってた」

夏になると食べたくなる、甘くてジューシーなとうもろこし。

「とりあえず冷蔵庫へしまう」が正解と思われがちですが、実はそれが逆効果になることも。

この記事では、ついやってしまいがちなNG保存行動3つと、とうもろこしの甘さと風味を保つ正しい保存方法を、元スーパーの青果担当の私がご紹介します。

やりがち①:常温に置いたまま放置

とうもろこしは収穫後すぐから、糖分がどんどん減っていく性質があります。特に夏場の室温では、そのスピードがさらに早まり、ほんの数時間でも甘みが感じにくくなってしまうことも。

例えば、買い物袋に入れたままキッチンに数時間置いていた、なんてことはありませんか?これだけで、せっかくの甘さが失われてしまうのはもったいないですよね。

やりがち②:そのまま冷蔵庫で保存する

「冷蔵庫に入れたから大丈夫」と思いがちですが、実はこれも注意が必要です。とうもろこしは皮付きでも乾燥しやすく、冷蔵庫の中では水分が抜け、実にシワが入ることも。

特に冷蔵庫の冷気が直接当たることで、実が硬くなったり、風味が飛んでしまうこともあります。「風味が抜けて、みずみずしさが失われる…」という仕上がりになってしまうのはこのためです。

やりがち③:茹でてそのまま冷蔵庫で保存

茹でたし大丈夫」と思って、そのまま冷蔵庫に入れてしまうのもNG行動のひとつ。

茹でたとうもろこしは、表面からどんどん水分が蒸発しやすく、放っておくとみずみずしさが失われてしまいます。

正しい保存方法とは?

とうもろこしのおいしさを保つためには、以下の手順で保存するのが効果的です。

1)買ったらすぐに茹でる

とうもろこしは時間が経つごとに糖分が失われていくため、できるだけ早く茹でましょう。沸騰したお湯で3〜5分を目安に加熱すると、甘みが引き立ちます。

2)茹でた直後にラップで包む

熱いうちに1本ずつラップでぴったり包むことで、水分の蒸発を防ぎ、みずみずしさをキープできます。

3)冷蔵で保存

ラップで包んだとうもろこしは、冷蔵庫へ。2〜3日以内に食べきるのが理想です。

4)すぐに食べきれないときは冷凍

すぐに食べきれないときは、芯から粒を包丁でそいで、袋にいれて冷凍保存。

食感はやや落ちやすいため、そのまま食べるよりもスープやコーンスープ、炒め物などに活用するのがおすすめです。保存期間の目安は約1ヶ月です。

これらの手順を守るだけで、とうもろこしの甘さと風味がしっかり残ります。ちょっとした手間ですが、食べたときの満足感がまるで違ってきますよ。

まとめ

記事の要約!
  • とうもろこしは常温放置で甘さが急激に落ちる
  • 皮付きのまま冷蔵庫保存では乾燥が進みやすい
  • 茹でたらラップと密閉袋で保存し、冷蔵または冷凍を(冷凍は1ヶ月以内、スープなどの調理に活用を)

少しの工夫で、旬の味わいをしっかり楽しめます。今年の夏からぜひ取り入れてみてくださいね。

※本記事は一般的な家庭での保存の目安を紹介しています。保存状態や食品の個体差によって異なる場合がありますので、ご家庭の判断で行ってください。

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