冷凍庫は食品の保存に便利ですが、何でもそのまま凍らせていいわけではありません。
実は、冷凍することで危険が伴ったり、品質が大きく劣化したりする食品もあります。

今回は、冷凍する前に注意しておきたい“意外な3つの食品”をご紹介します。
① ペットボトル飲料

冷たい飲み物を素早く冷やしたいとき、うっかり冷凍庫に入れてしまうことはありませんか?
実はこれ、非常に危険です。
炭酸飲料などは凍らせることで中身が膨張し、容器が破裂する恐れがあります。冷凍庫の中が汚れるだけでなく、破裂時に中身が飛び散ってケガをするリスクも否定できません。
最近では冷凍対応と記載されたペットボトル飲料もありますが、それ以外の一般的なペットボトルは凍らせない方が安心です。特に炭酸が入っていたり、未開封だったりする場合は要注意です。
② 生卵(殻付き)のまま冷凍

卵の賞味期限が迫っていると、「とりあえず冷凍しておこう」と思うかもしれませんが、殻付きのまま冷凍する際には注意が必要です。
実は殻付きでも冷凍は可能ですが、そのまま袋などに入れずに冷凍すると、中身が膨張して下の写真のように殻が割れ、卵白が漏れ出す可能性があります。

冷凍庫内が汚れるだけでなく、漏れた卵白が他の食品に付着することで衛生面にも悪影響を与えます。
冷凍する場合は、必ず保存袋などに入れて密閉し、漏れを防ぐようにしましょう。そして、冷凍卵は必ず加熱調理してから食べることが大切です。
③ パックのままのお肉

お肉は冷凍保存できる食材ですが、スーパーで買ったときのパックのまま冷凍庫に入れてしまうのは避けた方がよいでしょう。
その理由は、パックの容器やラップが冷凍に適していないことがあるためです。冷凍非対応のパックは、凍結中に割れたり、変形したりすることがあります。
また、パックの底にたまったドリップ(肉汁)も、そのまま凍らせると解凍時に品質が落ちたり、雑菌が繁殖しやすくなったりする原因になります。

冷凍する際は、お肉の表面のドリップをキッチンペーパーなどで拭き取り、冷凍保存用の袋に移し替えてから保存するのが安心です。

もしパックに「冷凍可」と明記されている場合でも、ひと手間かけることで、よりおいしく保存することができます。
まとめ
- ペットボトル飲料は、破裂の恐れがあるため一般的には冷凍NG。
- 生卵は殻付きのままでも冷凍可能だが、必ず袋に入れて密閉し、解凍後は加熱調理を。
- お肉はパックのままではなく、ドリップを拭いて冷凍用袋に移して保存を。
冷凍庫を上手に活用するには、食品ごとの性質を理解し、適切な保存方法を選ぶことが大切です。
ちょっとした工夫で、日々の食生活がより安全でおいしくなります。
※本記事の内容は一般的な情報に基づいています。保存・解凍の状況や体調により個人差がありますので、ご自身の判断と調理環境に応じて取り入れてください。