あなたが毎日炊いているご飯の味が、日々異なると感じたことはありますか?
その原因は、お米を洗った後の行動にあるかもしれません。私はその理由を、10年以上米の卸売り業に従事した専門家に尋ねてみました。
この記事では、お米を洗った後に避けるべき3つの行動を紹介します。これらを理解すれば、より美味しいご飯が炊けるはずです!
- 研いだ後にNGな行為3つとその理由
- 美味しく炊くためのコツ
最後までお付き合いください。
洗った後の避けるべき行動1:ザルに上げない!
まず、最初の避けるべき行動は、「洗ったお米をザルに上げて乾かす」ことです。
お米を洗うと、その表面は水を吸収しています。この状態のお米が空気に触れると、米粒が割れる可能性があります。
米粒が割れると何が問題なのかと言いますと、お米の内部に含まれるでんぷん質が外部に漏れ出してしまうからです。
でんぷん質が漏れ出すと、ご飯がふっくらと仕上がらず、代わりにべたついた食感になってしまいます。それはあまり美味しくありませんよね。
専門家によると、飲食店や給食施設、病院などの顧客からご飯がべたつくとクレームが入ると、その原因がザルに上げていることであることもあるそうです!
そのため、専門家が推奨するのは、洗った後のお米はザルに上げず、水に漬けておくことです!
そうすれば、お米が割れるリスクを減らし、美味しいご飯を炊けるというわけです。
洗った後の避けるべき行動2:すぐに炊かない!
次に、洗ったお米を直ぐに炊くのも、実は美味しさを損なう行動です。
洗った後のお米は、表面が水分をしっかりと吸収しているように見えますが、この水分の吸収は一瞬で完了するものではありません。
お米の水分吸収は時間をかけて進行し、米粒の中心部まで水分が行き渡るのには1〜2時間程度必要と言われています。
直ぐに炊いてしまうと、米粒の中心部まで水分が行き渡らず、ふっくらとした炊き上がりにならない可能性があります。
特に、「芯が残る」という状況が起こりやすくなります。
芯が残ると、炊き上がったご飯の中心部がまだ硬いままで、ご飯の美味しさが半分になってしまいます。
だからこそ、洗った後のお米は、適度な時間(1〜2時間)水に浸けてから炊くことを推奨します。これにより、お米の各粒が適切な水分を吸収し、ふっくらとした美味しいご飯になりやすくなります。
この一手間が、家庭のご飯をさらに美味しくします!
洗った後の避けるべき行動3:水に浸けすぎない
最後に、洗った後のお米を長時間水につけ過ぎるのもNGです。
これは、お米のでんぷん質が水に流出し、ご飯がべたついた食感になる可能性があるからです。ただし、前夜に水に浸けて朝に炊くぐらいの時間なら問題ありません。
私自身、真夏に一日中水につけておいたところ、異臭が発生した経験があります。特に暑い日は細菌の繁殖も心配なので、洗ったお米を長時間水につけすぎるのは避けるべきです。