春になるとスーパーにたけのこが並びますが、穂先の色が「茶色っぽいもの」と「緑がかったもの」があるのをご存じでしょうか。
同じくらいの大きさだと、つい手前のものを取ってしまいますよね。
実は、穂先の色ひとつで味わいが大きく変わることがあります。
元青果担当の私が、たけのこ選びで失敗しないポイントをお伝えします。

穂先の色が違う理由

たけのこの穂先の色は、収穫のタイミングで決まります。
茶色い穂先のたけのこは、まだ土の中にあるうちに掘り出されたもので、日光を浴びていないため自然な茶色をしています。
一方、緑色の穂先は地面から顔を出し、日光に当たったサインです。
地上に出て成長が進むと、えぐみのもとになる成分が増えていくため、この色の違いがそのまま味の違いにつながります。
“茶色”を選んだほうがいい理由

青果売場で働いていた頃、お客様から「たけのこがえぐくて食べられなかった」という声をよく聞きました。
原因のほとんどは、緑色の穂先のたけのこを選んでいたことでした。
茶色い穂先のたけのこは、えぐみが穏やかで甘みがしっかり感じられるため、シンプルに茹でただけでも十分おいしく食べられます。
筍ご飯や天ぷら、煮物など、たけのこの風味を活かす料理には、茶色を選ぶのがおすすめです。
穂先の色だけじゃない、もう2つの見分けポイント
穂先の色に加えて、ぜひチェックしていただきたいポイントが2つあります。

切り口が白いものを選ぶ
根元の切り口が白くみずみずしいものは、収穫から時間が経っていないサインです。時間が経つと切り口が茶色く変色し、えぐみも強くなります。

ずっしり重いものを選ぶ
手に持ったときにしっかり重みを感じるものは、中身が詰まっていて水分が豊富です。軽いものはスカスカで食感が落ちていることがあります。
緑色のたけのこは使えない?
「じゃあ緑色は買わないほうがいいの?」と思うかもしれませんが、そうとも限りません。

濃いめの味付けで煮物にしたり、カレーや中華炒めに使う場合は、えぐみが調味料でカバーされるため、緑色のたけのこでも十分活用できます。
用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。
まとめ

・穂先が茶色く、切り口が白いものを選ぶとえぐみの少ないたけのこを選べる
・買ったらできるだけ早く茹でる(時間が経つほどえぐみが増す)
・緑色の穂先のたけのこは、濃い味付けの料理に使うとおいしく食べられる
たけのこは選び方ひとつで、料理の仕上がりが大きく変わります。
今年の春は、ぜひ穂先の色と切り口をチェックしてみてくださいね。

