そうめんや冷ややっこの出番が増えるころ、売り場にはつやのあるみょうがが並びます。
刻んで散らすだけで、食卓がぐっと涼しげになりますよね。
ただ、いざ使おうとしたときに手が止まることはありませんか。
パックから出したみょうがは見た目がきれいなので、「これ、洗ったほうがいいのかな」と迷ってしまうんです。

私は青果売り場に長く立っていました。その経験から、みょうがの下処理について、迷わずに済むようお話ししますね。
結論:使う直前に「さっと洗う」のがおすすめです
店頭に並ぶみょうがは、出荷の段階で一度洗われ、外側の皮も外して形を整えてあります。
ですから、目立つ土や汚れはほとんど残っていません。

それでも私は、使う直前にさっと洗うことをおすすめしています。
指先でなでてみると、わずかにザラッとした感触が残っていることがあるからです。
よく見ると、細かな土やほこりが入り込んでいる場合もあります。
生のまま口に入れることの多い薬味ですから、ひと呼吸おいて洗っておくと気持ちよく使えます。
見落としやすいのは「1枚目の皮の内側」
みょうがで汚れが残りやすいのは、いちばん外側の皮と、その内側の隙間です。

みょうがは、うろこのように皮が何枚も重なった形をしています。
その合わせ目は水が入り込みにくく、表面を流しただけでは、隙間の汚れはそのまま残ってしまいます。

そこでおすすめなのが、洗う前に外側の皮を1枚だけそっとめくること。
隙間が開いて水が届くようになり、内側まですっきり洗えます。
めくった皮は、変色や傷みがなければ一緒に使ってかまいません。
使い道に合わせて、切ってから洗う方法も
洗い方は、そのあとの使い道に合わせて選ぶと無駄がありません。
輪切りや細切りで、形を生かしたいとき
皮を1枚めくってから、丸ごとの状態で洗います。形が崩れず、薬味として散らしたときの見ばえもきれいに仕上がります。
細かく刻むとき、加熱して使うとき
縦半分に切ってから洗います。断面から皮の重なりが開くので、奥まで水が届きやすくなります。
香りを守る洗い方のコツ
洗うときに気をつけたいことが、2つあります。
水にさらしたままにしない
流水でさっと洗うか、水を張ったボウルにくぐらせるくらいで十分です。
長く水につけたままにすると、みょうがならではの香りが弱まってしまうことがあります。
「後で使うから」と水に浸けて置いておくのは、もったいないですね。

洗ったら水気を拭き取る
キッチンペーパーではさむようにして、表面の水気をとっておきます。
このひと手間で、薬味として添えたときに水っぽくならず、料理の味がぼやけずに済みます。

刻んだあとに、あらためて水にさらす必要もありません。
みょうがは、あの香りとほろ苦さが持ち味だと感じています。
水にさらしすぎると、その持ち味まで一緒に流れてしまうように思うんです。
まとめ
- 店頭のみょうがは洗浄済みですが、細かな汚れが残ることがあるので、使う直前に軽く洗う
- 汚れは1枚目の皮の内側にたまりやすいので、皮を1枚めくってから洗う
- 刻んだり加熱したりするときは、縦半分に切ってから洗うと落としやすい
- 長く水につけると香りが弱まるので、さっと洗って水気を拭き取る
かかる時間は、ほんの十数秒です。それだけで、みょうがの香りの立ち方が変わってきます。
次に薬味を添えるときは、皮を1枚めくるところから始めてみてくださいね。

