桃を買ってきたら、とりあえず冷蔵庫に入れていませんか?
実はそれ、鮮度や甘さを損ねてしまう原因かもしれません。

元スーパー店員の筆者が、桃をおいしく長持ちさせるための「正しい保存法」をご紹介します。
なぜ冷蔵庫で保存がNGなの?

桃は非常にデリケートな果物で、冷気や乾燥に弱く、冷蔵保存すると風味が落ちやすいのが特徴です。
特に完熟前の桃を冷やしてしまうと、追熟が止まり、甘みが十分に引き出されないことがあります。
正しい保存の基本は「常温+追熟」
桃をおいしく食べるためには、以下のような保存がおすすめです。
【常温保存(追熟用)】

- 未熟な桃は新聞紙で包み、風通しのよい日陰に置く。
- 1〜3日ほどで、全体が柔らかくなり、甘い香りがしてきたら食べ頃。
【食べ頃後の冷蔵保存】

- 追熟後は、1個ずつポリ袋に包んで野菜室に移すと、冷気や乾燥から守れます。
- 食べる1〜2時間前に冷やすのがベスト。冷えすぎないことで、甘さをしっかり感じられます。
保存の注意点・コツ

- 桃は重ねて置くと傷みやすいので重ねないで保存。
- 冷やしすぎると甘みが感じにくくなる。
- 追熟しすぎると傷みやすいので、香りと柔らかさを目安にチェック。
- 長期保存には向かないので、購入後3〜4日以内に食べきるのが理想。
食育講座で話したところ「早く知りたかった」との声も
実際に常温で追熟させてから冷やす方法を知った方からは、「今までずっと冷蔵庫に入れてた…」「逆だと思ってた!」と感想もいただきました。
ちょっとした保存方法の違いが、桃の味わいを変えてしまうのです。
まとめ

記事の要約!
- 桃は冷蔵庫にすぐ入れず、まずは常温で追熟。
- 食べ頃になったらラップで包んで野菜室へ。
- 食べる直前に軽く冷やすのが一番おいしい。
冷蔵庫にポンと入れる前に、ぜひこの保存方法を試してみてください。いつもの桃が、もっとおいしく感じられるかもしれませんよ。
※本記事は、筆者の経験および農業・青果関連資料をもとに作成しています。保存方法は目安であり、保存環境や果物の個体差により異なる場合があります。あらかじめご了承ください。