梅干しや梅シロップを漬ける季節がやってきました。でも、その前にちょっと確認してほしいことがあります。それが「梅の下処理」。
実は、「水で洗わずにそのまま漬けていた…」「ヘタを取らずにそのまま使っていた…」そんな方も多いのではないでしょうか?

今回は、スーパーのバイヤーやチーフにも漬け梅の指導をしていた私が、梅を漬けるときに絶対に押さえておきたい基本の下処理を解説します。 どんな漬け方でも応用できる基本のステップですので、ぜひチェックしてみてください。
下処理①:ヘタを取り除く!
ヘタの黒い部分は、見た目の悪さだけでなく、渋みや苦みのもとになることがあります。
さらに、雑菌やカビが潜んでいることもあり、漬け込み中に雑菌やカビが発生する原因になることも。
そのため、ヘタは必ず取り除くようにしましょう。
【ヘタの取り方】
- 楊枝や竹串を使って、くるっとやさしく回しながら取る
- 強く押し込むと果肉が傷つくので、表面だけを軽く引っかけるように

この一手間をかけるだけで、失敗しづらくなります。
下処理②:梅は漬ける前に水で洗う!(ヘタをとった後)
意外と見落とされがちですが、梅は収穫後、土やほこりなどが付着していることがあります。そのまま漬けると、雑菌やカビの発生原因になることも。
そのため、漬ける前には必ず一度、水でやさしく洗うことが大切です。
【洗い方のポイント】
- 傷つきやすい果実なので、ゴシゴシこすらず手でやさしく洗う。
- ボウルなどにたっぷりの水をはって、数回すすぎ洗いして、キッチンペーパーで水気をふきとります。

ただし、水洗いをしたあとに時間が経つと梅が劣化しやすくなります。
洗うのは「漬ける直前」が鉄則です。早く洗ってしまうと、傷みやすくなります。
基本を押さえれば、失敗しにくい!
今回ご紹介した「ヘタを取る」「洗う」という2つの下処理は、梅干し・梅ジュース・梅酒など、どの漬け方にも共通する基本ステップです。

失敗を減らし、風味の良い仕上がりにするためにも、ぜひ実践してみてください。
まとめ

- 梅は水で洗うのが基本!ただし、漬ける直前に洗うのが鉄則
- ヘタは必ず取り除く!渋みやカビの原因を防げる
- この2ステップを押さえるだけで、失敗しづらくなります
梅仕事の第一歩は、下処理から。丁寧に準備することで、あとあと「やってよかった」と感じるはずです。
※本記事は一般的な梅の下処理方法を紹介したものであり、すべての環境や状況での成功を保証するものではありません。ご家庭の状況に応じてご判断ください。