「特売の野菜=鮮度が悪い」と思っていませんか?
実はそのイメージは、必ずしも正しくありません。
元スーパーの青果担当だった私の経験から言えば、特売には“鮮度の良い野菜”が並ぶケースが多いのです。
理由は単純で、「目玉商品=売れ行きが良い=回転が速い」から。

今回はその背景と、見落とされがちな注意点、そして鮮度を見抜くヒントをご紹介します。
特売の青果物は“回転が速い”から鮮度も良好?

特売日は来客が多く、野菜や果物がすぐに売れていきます。
そのためスーパーでは、新しく仕入れたばかりの野菜を大量に用意することが多いです。
商品が早く売れることで、在庫の回転が良くなり、鮮度の良い状態で購入できる可能性が高まります。
私自身も、特売日にまとめ買いするようになってから、家庭での食材ロスが減り、冷蔵庫での保存もしやすくなりました。
翌日は“定価で古い野菜”のリスクも?

意外に感じるかもしれませんが、特売翌日の野菜に注意が必要な場合もあります。
特売日と同じ商品が、翌日は通常価格で販売されていることがありますが、その一部は売れ残りで鮮度が落ちている可能性もあります。
店舗によっては、特売用に仕入れた分を翌日も同じ価格で売り切る場合もありますが、価格だけ戻し、商品はそのままというケースもあるため、買い物のタイミングを見極めることが大切です。
店員の品出しの様子が“鮮度のヒント”に
鮮度や品質を見極める上で意外と参考になるのが、店員の品出し方法です。
例えば、キウイを無造作に転がして補充したり、バナナを3〜4段も積み上げたりして陳列している場合は、果物が打撲しやすく、後から傷みが出やすくなります。

一方で、箱から丁寧に野菜・果物を出している店舗では、商品の扱いも丁寧で、品質に対する意識が高い傾向があります。
買い物中に品出しの様子をさりげなく観察するのも、良品選びの一助になります。
まとめ
- 特売品は回転が早く、鮮度が良い傾向にある
- 翌日販売の商品は価格と状態をしっかりチェック
- 品出しの様子を見ると、お店の品質意識が見えてくる
「特売=鮮度が悪い」という思い込みを手放すことで、より良い買い物ができるかもしれません。お得さだけでなく、品質にも目を向けた選び方を心がけてみてください。
※本記事は筆者のスーパー勤務経験と一般的な販売知識に基づいて執筆しています。店舗や状況によって例外もありますので、ご自身の判断でご活用ください。