秋になると、スーパーの果物売り場にずらりと並ぶりんご。赤や黄色の実を見ると、ついカゴに入れたくなりますよね。わが家でも毎日のように食卓に登場しています。
ところが、先日ちょっとした“事件”が起こりました。夫に「今日はりんご切っておいて」とお願いしたところ、出来上がったお皿を見てびっくり。芯の部分がごっそり切り取られていて、食べられる部分が明らかに少ないのです。

「もしかして、同じように切っている人が多いのでは?」と思い、元スーパー青果担当の立場から、りんごの芯を無駄なく取り除く方法をまとめました。
大きく切りすぎると“もったいない”
芯のまわりを大きく取りすぎると、実の部分まで一緒に捨ててしまうことになります。
実際に夫が切った芯を量ってみると、重さは約8g。

そのうち芯そのものは2g程度で、残りの6gは本来食べられる部分でした。

つまり、芯の切り方ひとつで、りんご1個あたり約1割も無駄になる可能性があるということです。
包丁が苦手でもOK!無駄なく芯を取るコツ
夫に「どうしてそんなに大きく切るの?」と聞くと、「包丁が怖くて…」との返答。
確かに、りんごは丸くて滑りやすいので、つい大きめに切ってしまいがちです。
でも、ちょっとしたコツで安全かつきれいに芯を取ることができます。
手順:
1)りんごを洗って半分にカットします。
2)さらにそれを4等分にします。
4)りんごを横向きに置き、芯の両端を軽くカット。

5)芯の部分に包丁を斜めに入れ、反対側にも同じ角度で切り込みを入れます。


斜めに入れることで、芯だけをスッと取り除けるのがポイント。これなら包丁に慣れていない方でも安心です。
皮はそのままでも美味しい

今回は皮をむかずにカットしました。りんごの皮にはポリフェノールなどの栄養が多く含まれているため、しっかり洗ってそのまま食べるのもおすすめです。
どうしても皮が苦手な場合は、ピーラーを使えば薄く、均一にむけます(詳細はこちらから)。
まとめ

- 芯を大きく切ると、食べられる部分まで捨ててしまう。
- 包丁が苦手な方は「斜めカット」で芯だけを除くと安全。
- 皮ごと食べれば、栄養も無駄なく摂れる。
りんごの甘みがいっそう引き立つこの季節。ぜひ今日の1個から、無駄のないカットで美味しく味わってみてくださいね。

