ついつい買ってきた果物をすぐ冷蔵庫に入れていませんか？
じつは「食べ頃前」に冷蔵保存してしまうと、追熟が止まり、甘みが十分に引き出されにくくなることがあります。
今回は、冷蔵庫に入れるタイミングに注意が必要な果物を3つご紹介します。
① バナナは冷やすと甘くなりにくい
バナナは、食べ頃前に冷やすと甘みが十分に引き出されにくくなる可能性があります。追熟によって甘みが増す果物で、青みが残っている状態で冷蔵庫に入れると、低温の影響で熟成が進みにくくなります。
バナナは好みの食べ頃の色味になるまで常温に置くのが理想的です。追熟後は、キッチンペーパーで包んで袋に入れて野菜室で保存しても問題ありませんが、食べ頃前に冷やすのは避けたほうが無難です。
② キウイは常温での追熟がカギ
キウイも食べ頃前に冷蔵保存すると、甘みが十分に引き出されないまま熟度が止まる可能性があります。やや硬く酸味が強い状態では、追熟が不十分です。
柔らかさが出てきた頃が食べ頃の目安。リンゴやバナナと一緒に紙袋に入れて常温で置くと、エチレンの作用で追熟が進みやすくなります。柔らかくなった後であれば、冷蔵保存も問題ありません。
③ マンゴーは完熟してから冷蔵庫へ
マンゴーも未熟な状態で冷やすと、追熟が止まり、甘みが十分に感じられないことがあります。
表面が少し柔らかくなり、甘い香りがしてきたら食べ頃のサインです。完熟するまでは常温で管理することが推奨されています。その後に冷蔵保存すれば、状態を保ちながら美味しくいただけます。
まとめ
記事の要約！
- 追熟が必要な果物は、食べ頃前に冷やすと甘みが引き出されにくくなる可能性がある
- バナナ・キウイ・マンゴーは、まず常温で追熟を進めてから冷蔵を
- 完熟後は冷蔵庫で保存OK。保存タイミングを見極めて美味しさを保ちましょう
何気なく冷蔵庫に入れていたあの果物、じつは甘さを最大限に引き出せていなかったかもしれません。今度からは“食べ頃を見極めてから冷蔵庫へ”を意識してみてください。
※本記事は一般的な保存の目安を紹介したものであり、果物の品種や保存環境によって結果が異なる場合があります。実際の保存はご家庭の状況に合わせてご判断ください。
