夏になると食べたくなる、みずみずしい「桃」。
でも、「切ると果汁でベタベタになる」「種が取れなくてグチャグチャに…」と、カットに悩む方も多いのではないでしょうか。

実は、桃には2通りの切り方があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
そこで今回は、元スーパーの青果担当だった私が、状況に合わせた切り方をご紹介します。
種が取りやすい!半割りしてから切る方法
まず試してほしいのは、桃をアボカドのように回して半割りにする方法です。
<手順>
1)桃のつなぎ目(凹んだライン)に沿って、包丁で一周切り込みを入れます。

2)両手でひねるように回して、半分に分けます。

3)半分にした桃をさらに2~3等分にカットし、種を外します。

4)最後に、皮を手でむきます。剥きづらければ包丁を使ってもOK。
◎メリット
- 種を簡単に外せて、果肉を無駄なく食べられる
- 見た目もきれいで、来客時にも使える
この切り方は、見た目の美しさと効率の良さを重視したい方におすすめです。
△デメリット
- 種離れが悪い桃では、きれいに割れないことがある
- 果肉が柔らかいと、回すときに果汁が出てベタつくことも
種離れが悪い場合、果肉が熟しすぎている場合は、無理にひねらず次の方法に切り替えましょう。
果汁が出にくく、切りやすい!一切れずつ外す方法
もし桃がうまく半分に切れなかった場合や果肉が熟している場合は、無理せずこちらの方法を試してください。
<手順>
1)桃の中心に向かって、縦に4等分になるよう切り込みを入れます。

2)包丁を使って、一切れずつ実を外すようにします。

3)最後に皮をむきます。皮が固い場合は、包丁でやさしく剥いてください。

◎メリット
- 果肉を潰さず、やわらかい桃や種離れの悪い桃にも対応できる
- 果汁がこぼれにくく、果肉にダメージを与えづらい
繊細な果肉を崩さず、美しくカットしたいときに向いています。
△デメリット
- 種の周りに果肉が残りやすい
- 可食部がやや減ってしまうこともある
見た目や量よりも、扱いやすさを優先したいときに便利な方法です。
【関連記事】包丁を使わずにタネ・皮を取り除く方法は、こちらで紹介しています。
まとめ
- 桃は熟し具合や種離れの良し悪しよって、最適な切り方を選ぶと失敗しにくい
- 半割り法は、見た目重視・果肉を無駄なく食べたい方におすすめ
- 一切れずつ外す方法は、果汁が出にくく扱いやすいのがメリット
桃の状態に合わせて切り方を使い分けることで、果汁をこぼさず、見た目も美しく仕上げられます。ぜひ今回の方法を参考に、旬の桃をおいしく楽しんでくださいね。
※本記事の内容は、筆者自身の経験に基づいた情報を紹介しています。桃の品種や状態によっては適さない場合もありますので、ご自身の判断でお試しください。