ブロッコリーは栄養豊富で、ゆでても炒めてもおいしく、食卓によく登場する定番野菜のひとつです。
しかし、同じように見えても「味や食感がイマイチ」「ゆでたらスカスカ」など、品質に差が出ることもあります。

実は、鮮度や品質のよいブロッコリーには共通点があります。
元スーパー青果担当者の視点から、「買う前にぜひ確認してほしい」選び方のポイントを3つご紹介します。
①花蕾(からい)が緑色または紫色を選ぶ

ブロッコリーの上の部分「花蕾(からい)」は、色が鮮やかなほど新鮮な証拠です。基本的には濃い緑色のものが理想ですが、冬場など寒い時期は紫がかったものも出回ります。これは寒さによってアントシアニンが増えたためで、品質には問題ありません。

逆に、黄色がかっていたり、花が開いていたりするものは、収穫から時間が経って鮮度が落ちている可能性があるため、避けるとよいでしょう。
ポイント
- 緑色または紫がかった花蕾は新鮮な証拠
- 黄色や花が開いているものは避ける
- 鮮やかな色合いを目安に選ぶ
②花蕾がぎっしり詰まっていて硬いものを選ぶ

花蕾を軽く触ってみたとき、しっかり硬さを感じるものは中まで密に詰まっており、ゆでても食感がよく、水っぽくなりにくい傾向があります。
反対に、触ってふわっと柔らかく、隙間が空いているように見えるものは、加熱後に食感が悪くなることがあります。
ポイント
- 押して硬いものは密度が高くて食感もよい
- 隙間が多く柔らかいものは避ける
③茎が太くてみずみずしく、硬いものを選ぶ

つい花蕾ばかりに目が行きがちですが、茎もしっかりチェックしましょう。茎が太くて、カットされた断面がみずみずしく、白っぽくなっていないものは新鮮です。持ったときに重さがあり、弾力を感じるものが理想です。
逆に、茎の断面が乾いて変色している、柔らかい、軽いものは鮮度が落ちているサインです。
ブロッコリーの茎は食物繊維やビタミンCも含まれており、皮をむいて調理すればおいしく食べられるので、質のよさを見逃さないようにしましょう。

ポイント
- 茎が太くて重く、断面がみずみずしいものを選ぶ
- 変色や乾燥、軽い茎は避ける
- 茎も活用することで栄養と美味しさアップ
まとめ

- 花蕾が緑または紫色で、黄色みがない
- 花蕾が硬く、粒が細かく詰まっている
- 茎が太くてみずみずしく、持ったときに重さを感じる
毎日の買い物で、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、食感や仕上がりに違いが出ることもあります。次回の買い物では、ぜひこの3つのポイントを意識して選んでみてください。
※本記事は一般的な野菜の選び方に基づいており、すべてのブロッコリーに当てはまるわけではありません。選び方には個人の好みや品種差もありますので、参考のひとつとしてご活用ください。