「漬ける予定の梅にカビが…」元スーパー店員が教える“たった1つの予防策” →「知ってたら防げたのに…」

梅の季節になると、梅シロップや梅酒、梅干しなど「梅仕事」に挑戦する方も多いのではないでしょうか?

ただ、買ってきた青梅が漬ける前にカビてしまった…という経験をした方もいるかもしれません。

このようなトラブルは、ちょっとした工夫で予防できる可能性があります。今回は、元スーパー店員の私が、青梅を傷ませにくくするための予防策を紹介します。

青梅にカビが生えやすくなる原因とは?

青梅はとてもデリケートな果物で、湿気や保存環境によっては短期間でカビが発生することもあります。

特に以下のような状態は注意が必要です。

  • 購入時点で袋の内側に水滴がついている
  • そのまま袋ごと冷蔵庫に入れてしまう
  • 青梅を濡れたまま保存する

これらはいずれも湿度がこもりやすく、結果としてカビが発生するリスクを高める要因になると考えられています。

手軽にできる予防策:「買ったらすぐ水気を拭く」

梅の保存でまず意識したいのが、表面の水分を取り除くことです。

買ってきたらすぐに袋から取り出し、キッチンペーパーなどでやさしく水気を拭き取りましょう

手順:

  1. 梅を袋から出す
  2. 梅1粒ずつをキッチンペーパーで軽く拭く
  3. 水分をしっかり拭き取ったら、ポリ袋や保存容器に入れて保存

このひと手間を加えることで、カビが生じる可能性を抑える一助になると考えられます。

保存方法は「何を漬けるか」で使い分けを

漬け方によって、青梅の保存方法も変わってきます。

【梅シロップ・梅酒など(青梅使用)】

  • 洗わずに水気だけ拭き取り、青さを保った状態で保存
  • ポリ袋に入れて野菜室(5〜10℃程度)で保存
  • 冷蔵室(0〜5℃)は低温障害のリスクがあるため避けるのが無難です
  • 鮮度にもよりますが、3〜5日以内に漬けるのが目安とされています

【梅干し(完熟梅使用)】

  • 常温で追熟させて黄色くする
  • 水分をしっかり拭き取り、新聞紙の上などに並べる
  • 直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所(20〜25℃目安)で保存
  • 傷んでいる梅があれば早めに取り除きましょう

まとめ

記事の要約!
  • 青梅の劣化を防ぐには、湿気と密閉に注意
  • 袋のまま保存せず、買ってすぐに取り出して水分を拭き取る
  • 保存環境は「野菜室」または「常温」など用途に応じて選ぶ
  • ひと手間加えることで、カビが発生するリスクを減らすことが期待できます

せっかくの梅を無駄にしないためにも、日々の扱い方を少し工夫してみてください。季節の手仕事が、より楽しくなるかもしれません。

※この記事は一般的な家庭での保存方法について紹介しており、すべての状況に当てはまるとは限りません。保存環境や梅の状態により結果が異なる場合があります。ご自身の判断で実施してください。

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