暑い季節や運動後に欠かせないスポーツドリンク。水分と一緒に電解質(ナトリウムやカリウム)を補えるため、熱中症対策にも効果的だとされています。しかし、便利だからといって何気なく飲んでいると、体に負担をかけたり、衛生面でのリスクが生じることもあります。

今回は、意外とやってしまいがちなスポーツドリンクのNG行為を3つご紹介します。「知ってよかった」と思える内容ばかりですので、ぜひご確認ください。
1. ペットボトルに直接口をつけて、常温で放置する

屋外でスポーツドリンクを飲んだあと、「あとで飲もう」と思ってそのままバッグに入れておくことはありませんか? この行為は、衛生面でのリスクが高くなります。
口をつけると、飲み口から口内の細菌がボトル内に入り込む可能性があります。スポーツドリンクは糖分や塩分を含んでいるため、常温下では雑菌が繁殖しやすい条件がそろいやすくなります。
特に気温が高い夏場は要注意です。口をつけた飲み物は、その場で飲み切るか、すぐに冷蔵庫で保存し、できれば当日中に飲みきるようにしましょう。
2. 冷凍して持ち歩く

「冷たくておいしく飲みたいから」とスポーツドリンクを冷凍する方も少なくありません。しかし、これにも注意が必要です。
スポーツドリンクは凍らせると成分が分離する可能性があり、解凍後に味や成分バランスが変わってしまうことがあります。また、凍ったまま飲むと、糖分や塩分などの成分が偏って摂取されるおそれも。
冷やして持ち運ぶ場合は、冷凍よりも保冷ボトルや保冷バッグを活用するのがおすすめです。成分の安定性と味を保ちやすくなります。
3. スポーツドリンクを「水代わり」に常飲する

スポーツドリンクは熱中症予防には優れていますが、毎日の水分補給として常に飲むのはおすすめできません。
市販のスポーツドリンクには糖分が多く含まれているものが多く、飲みすぎると糖分やカロリーの過剰摂取につながる可能性があります。しかも、甘さを感じにくい設計の商品もあり、気づかないうちに摂りすぎてしまうことも。
日常的な水分補給には、水や麦茶など糖分やカロリーの少ない飲み物を選び、スポーツドリンクは発汗が多い運動時や炎天下での活動時など、必要な場面に限定して活用しましょう。
まとめ
- ペットボトルに直接口をつけたら、なるべく早く飲みきる
- 冷凍ではなく、保冷ボトルや保冷バッグで冷たさをキープ
- 普段は水や麦茶、スポーツドリンクは必要なときだけに
便利で体にやさしいと思われがちなスポーツドリンクですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。正しい知識をもって、夏の水分補給を安心・安全に行いましょう。
※本記事は一般的な飲料の取り扱いに関する情報であり、特定の医療的判断を代替するものではありません。