キウイは手頃な価格で手に入り、栄養も豊富なフルーツとして人気があります。ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールなどが含まれ、美容や健康のために日常的に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
しかし、キウイの保存方法については意外と知られておらず、「避けたい保存方法」をしてしまっている人も少なくありません。保存の仕方を誤ると、甘みが十分に引き出されなかったり、熟しすぎて傷んだりと、本来の美味しさを損なう原因になります。

今回は、よくある「キウイの間違った保存方法」を3つご紹介します。思い当たることがあれば、今すぐ見直してみてください。
1. 硬いキウイを冷蔵庫に入れてしまう

キウイを買ってきたら、すぐに冷蔵庫に入れていませんか?
特にまだ硬く、食べごろではないキウイに対してこれはよくある注意すべき行動です。
キウイは収穫後に「追熟」する果物で、未熟なうちに冷蔵庫に入れてしまうと、追熟が進みにくくなり、酸味が強くて甘みの少ない状態のまま食べることになります。
まずは常温(20〜25℃程度)で数日置き、柔らかさが出てきたら追熟完了のサイン。そのタイミングで冷蔵庫の野菜室に移すことで、食べごろをしばらくキープできます。
2. 食べ頃のキウイはバナナやリンゴの近くに置かない

バナナやリンゴは「エチレンガス」という植物ホルモンを放出しており、キウイの追熟を助ける働きがあります。
硬いキウイを早く食べごろにしたいときには、このエチレンを利用してバナナやリンゴと一緒に紙袋などに入れておくと、数日で甘みが増し、柔らかくなります。
しかし、すでに食べごろになっている柔らかいキウイをバナナやリンゴの近くに置き続けると、エチレンの影響で追熟が進みすぎてしまい、果肉が過熟状態になってしまうことがあります。柔らかくなりすぎたキウイは果肉が崩れやすくなり、風味や食感にも変化が出やすくなります。
そのため、追熟が完了したキウイはバナナやリンゴと離して保存するのが適切です。ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室などで保存してください。
3. 熟したキウイを常温に放置する

追熟が進んで柔らかくなったキウイを、常温でそのまま置きっぱなしにするのは避けたい保存方法のひとつです。
熟した状態のキウイは傷みやすく、常温で放置すると傷みが進み、風味や食感が落ちてしまうことがあります。
食べごろになったら、ポリ袋に入れるかラップで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。このひと手間で、3〜4日ほど美味しさを保つことができます。
まとめ

- 硬いキウイは冷蔵庫に入れず、まず常温で追熟を。
- 食べごろのキウイはバナナやリンゴと離して保存。過熟を防ぎます。
- 熟したキウイは冷蔵庫で保存し、なるべく早めに食べ切る。
正しく保存することで、キウイ本来の甘みと栄養をしっかり味わうことができます。日々のちょっとした工夫で、果物の美味しさを長持ちさせましょう。
※本記事の内容は一般的な保存方法を紹介したものであり、品種や保存環境によって効果が異なる場合があります。ご家庭の状況に応じて判断のうえ、お試しください。