夏になると食卓に登場する機会が増える枝豆。ゆでて塩をふるだけで簡単にできる人気のおつまみですが、こんな疑問を持ったことはありませんか?
「枝豆って、茹でる前に洗うべき?」

元スーパー青果担当としての経験から言えば、「洗うのがおすすめ!」です。今回はその理由を、わかりやすくご紹介します。
枝豆は「洗ってから茹でる」のがおすすめ!

枝豆は、収穫後にホコリやチリなどを落とすために水で洗われてから出荷されます。そのため出荷前に多くの汚れは除去されています。
しかし、袋詰めの作業は、必ずしも食品工場のような衛生管理の行き届いた環境で行われているとは限らず、チリやホコリが付着することもあります。
もちろん「気にならない」という方も多いかもしれませんが、私としては一度水で洗ってから茹でるのをおすすめしています。私自身も、そのひと手間を加えることで安心して食べています。
「茹でるから汚れは落ちるのでは?」という疑問

「お湯で茹でるから、わざわざ洗わなくても大丈夫では?」と思う方もいるかもしれません。
枝豆は、茹でたあとに冷水でしめず、そのままザルにあげて冷ます「おかあげ」が一般的です。そのため、茹で汁に浮いた細かな汚れがさやに再び付着しやすく、落としきれないことがあります。

では、ほうれん草のように茹でた後に水に浸せばよいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、枝豆の場合、水に浸すとさやの中に水が入りやすくなり、味や風味が薄く感じられてしまうことも。
こうした理由からも、茹でる前に軽く水洗いしておくのが安心でおすすめです。
洗い方のポイントと注意点

枝豆は「水でサッと流す」だけでもある程度の汚れは落ちますが、ボウルに水を張って振り洗いすると、より効果的です。何度か水を替えて行うのがおすすめです。
さらに、塩をふって軽くもみこむ“板ずり”を加えると、産毛が取れて舌触りがよくなるメリットも。板ずりをするときは、あまり強くこすりすぎないように注意してください。
まとめ
- 枝豆は茹でる前に軽く洗うのがおすすめ
- 袋詰め後や流通段階で汚れが再付着することもある
- 後から洗うと水が入り、風味が落ちてしまうことも
- 洗うときはやさしく。板ずりも効果的だがやりすぎ注意
茹でる前のたった一手間で、より安心しておいしい枝豆が楽しめます。これからの季節、ぜひ試してみてくださいね。
※本記事は一般的な調理情報および筆者の経験に基づいた内容です。食品の取り扱いについてはご自身の判断で適切にご対応ください。