スイカは夏にぴったりの人気フルーツですが、買ったあと「少し置いておけば甘くなるかな」と思っていませんか?
実はそれ、あまりおすすめできません。スイカは追熟しない果物なので、収穫したときが一番おいしいタイミング。常温でしばらく置いてしまうと、味や食感が徐々に損なわれてしまうことがあります。

この記事では、スイカを一番おいしく食べるための保存方法・食べるタイミング・選び方のコツをご紹介します。
スイカは追熟しないフルーツ→置いておくと甘くなるはウソ?

バナナや桃などの果物は、収穫後もしばらく置いておくと糖度が上がる「追熟」という特性があります。
一方、スイカはこの追熟をしない果物です。収穫された時点で糖度は完成しており、その後甘くなることはありません。
「少し置けば甘くなると思われがちですが、スイカは時間が経つと水分が減り、風味や食感が損なわれる傾向があります。」
常温保存で味が落ちる理由→「室温で放置=味ボケ」になるワケ

購入後にしばらく常温で置いておくと、スイカの内部では水分や糖分のバランスが変化し、シャキッとした食感や甘さが弱くなっていく傾向があります。
特に夏場は気温が高いため、劣化のスピードが早まりやすいのも注意が必要です。

風通しの悪い場所や直射日光の当たる場所は避け、冷暗所に置いたとしても、収穫直後のおいしさは時間とともに徐々に損なわれていくと考えた方が良いでしょう。
食べるなら「買ってすぐ」が正解→冷やしすぎにも注意!甘みを引き出す温度とは?

スイカを購入したら、できるだけ早く冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめです。
ただし、冷やしすぎも要注意。スイカは10℃前後が最も甘みを感じやすい温度とされており、5℃以下などに長く置くと甘さを感じにくくなることがあります。

また、冷蔵庫に長時間入れっぱなしにすると、果肉の水分が抜けて、風味が感じにくくなることもあります。そのため、買いだめより「その日に食べる分だけ買う」のが理想的です。
丸ごとスイカとカットスイカ、どっちがいい?→食べ切れる量で選ぶのが正解!

丸ごとスイカはコスパがよく、風通しの良い場所で保存すればある程度日持ちしますが、カット後は空気に触れることで鮮度が落ちやすくなります。

すぐに食べきれない場合は、割高でもカットスイカを買う方が結果的においしく食べ切れるということもあります。
また、丸ごと1玉を買ったときは、カット後すぐに断面をラップでしっかり覆い、冷蔵保存し、できるだけ早めに食べ切ることが大切です。
まとめ
- スイカは追熟しないので「買ったらすぐ食べる」が基本
- 常温や冷蔵庫に長く置くと、甘さや食感が落ちる傾向がある
- 丸ごと買う場合は、すぐ食べる予定があるときに選ぶのがおすすめ
スイカを一番おいしいタイミングで楽しむために、保存法を見直してみてくださいね。
※本記事は一般的な食品保存に関する情報を基に作成しています。保存環境や個体差によって状態が異なる場合がありますので、自己判断のうえでご活用ください。