春先に出回る「新玉ねぎ」。みずみずしく、辛味が少ないためサラダなど生食にも向いている人気の野菜ですが、つい見た目の印象やパッと見た雰囲気だけで選んでいませんか?
実は、スーパーの青果担当者たちは1日に何度も売り場をチェックし、鮮度の落ちた商品を素早く取り除いています。その回数は店舗によっては1日3〜4回に及ぶことも。プロの目は、どこを見て「これは鮮度が悪い」「これはまだ大丈夫」と判断しているのでしょうか?

今回は、元スーパー店員の筆者が実際に行っていた「新玉ねぎの鮮度チェックのポイント」をご紹介します。ちょっとしたコツを知っておくだけで、鮮度の悪いものを選んでしまうリスクを減らせる可能性があります。
① まずは「先端の硬さ」をチェック!

手に取ったときに、新玉ねぎのてっぺん部分(茎が切り落とされた部分)を軽く押してみてください。ここが柔らかくなっている場合、中が傷んでいる可能性があります。鮮度が落ちた新玉ねぎほど、内部から水分が出てきて先端が柔らかくなりやすいのです。
おすすめは、先端がしっかりと締まっていて、指で押しても硬さを感じるもの。弾力がある=鮮度がよいサインと考えてOKです。
チェックポイントまとめ
- 先端がやわらかくないか触って確認
- 弾力のあるものを選ぶ
- ぐにゃっとしていたら避ける
② 次に「芽が出ていないか」をチェック!

野菜において「緑色=新鮮」というイメージがあるかもしれません。しかし新玉ねぎの場合、先端から緑色の芽が出ているものは、鮮度が落ちてきているサインです。
芽が伸びている=時間が経っているサインの可能性があるため、できるだけ避けたほうが安心です。
チェックポイントまとめ
- 芽が出ていないか先端をよく見る
- 芽が出ている=保存期間が長い可能性あり
③ 最後に「根っこ部分」も忘れずに!

新玉ねぎは、袋詰めで販売されていることも多いです。そのため、手に取って全体をじっくり観察することが難しいのですが、できれば袋ごしから「根っこ」を確認してみてください。

筆者の経験上、根っこからカビが生えることがあると感じています。新玉ねぎは水分が多く、湿気がこもりやすいため、根元からカビが発生することも。購入前に根元の色や状態をしっかり確認し、異常があれば避けると安心です。
✔ チェックポイントまとめ
- 根っこが湿っていないか確認
- カビが生えていないか見る
- 袋詰めでも袋ごしにチェックを
まとめ:新玉ねぎを選ぶときはこの3点!

- 先端が固く締まっていて柔らかくないか
- 芽が出ておらず、葉も変色していないか
- 根っこにカビが見られないか
ほんのひと手間かけることで、より状態の良い新玉ねぎを選びやすくなります。ぜひ次回のお買い物から、「見るべきポイント」を意識して選んでみてくださいね。
※本記事の内容は、筆者の経験に基づいた一般的な目安です。新玉ねぎの状態は個体差がありますので、実際の商品の様子を見てご判断ください。