ほうれん草や小松菜をゆでた後、残ったお湯をそのままシンクに流していませんか?
家事の流れでついやってしまいがちなこの行為、実はキッチンの排水管にとってあまり良いとは言えません。

今回は、ほうれん草や小松菜のゆで汁をそのまま流すことのリスクと、簡単にできる冷まし方をご紹介します。
熱湯をそのまま流すとシンクが傷む?

多くの家庭で使われている排水管は「塩化ビニル管(塩ビ管)」という素材でできています。これは高温に弱く、60℃を超える熱湯を繰り返し流すことで、劣化したり、変形したりする恐れがあります。
とくに毎日料理をする方にとって、ゆで汁を熱いまま流す習慣は、排水管への負担が積み重なり、長期的なトラブルの原因になることも。配管修理にはコストも時間もかかるため、未然に防ぐ意識が大切です。
ポイントまとめ:
- 排水管は高温に弱い塩ビ素材が一般的
- 熱湯を流すと劣化や変形の原因になる
- 毎日の小さな負担が、大きなトラブルを招くことも
冷水ボウルでゆで汁の温度を下げて、野菜の予熱もとる方法

作業をより効率的にするなら、冷水を張ったボウルを活用しましょう。まずはボウルに冷水を準備し、そこへゆでたあとの熱湯を注ぎ入れて温度を下げ水をシンクに流します。

そのあと、同じボウルにほうれん草や小松菜を入れ冷水を加えれば、野菜の予熱をとる作業とお湯の冷却が一度にできるのです。
この方法なら、シンクに高温のままゆで汁を流さずに済むうえ、野菜の色止めや食感キープも同時に行えるため、一石二鳥です。
※なお、この方法は冷水にそのまま浸せる葉物野菜(ほうれん草、小松菜など)に適したやり方です。ブロッコリーなど、ザルにあげて粗熱をとるタイプの野菜には向いていませんので注意してください。
ポイントまとめ:
- 先に冷水を張ったボウルを用意する
- ゆで汁を注いで温度を下げる
- そのまま野菜の予熱取りにも活用できて一石二鳥
ちょっとした習慣でトラブル予防に

寒い季節や古い住宅では、配管への熱ダメージが特に起こりやすくなります。「熱湯はそのまま流さない」を家族で共有することで、誰がキッチンに立っても安心して作業できる環境が整います。
大げさな設備や道具は必要なく、ちょっとした心がけで長くキッチンを快適に保つことができます。
ポイントまとめ:
- 寒い季節は配管が冷え切っているのでより注意
- 家族全体で「熱湯は流さない」意識を持つことが大切
- 手軽な工夫がトラブル防止につながる
まとめ
- 熱湯をシンクに流すと、排水管の劣化やトラブルの原因に
- 冷水を張ったボウルにゆで汁を注ぐことで温度を下げられる
- ほうれん草や小松菜の予熱取りとあわせて一石二鳥
- 小さな習慣でキッチンの配管を長持ちさせましょう
日々の調理の中でほんのひと工夫するだけで、排水管のトラブルを防ぎ、快適なキッチン環境を保つことができます。ぜひ今日から、ゆで汁の扱いを見直してみてください。
※本記事の内容は、一般的な住まいでの対処法をご紹介していますが、すべてのケースに当てはまるとは限りません。内容の利用に関してはご自身の判断でお願いいたします。万一の損害等について、当方では責任を負いかねますのでご了承ください。必要に応じて専門業者へのご相談をおすすめします。