キウイは、一見して鮮度の良し悪しがわかりにくい果物です。
バナナのように、傷んだ部分が黒く変色するなど、見た目で判断しやすい果物とは違い、キウイは外見だけでは状態が読み取りづらいのが難点です。
実際、私自身がスーパーの青果部門で1万個以上のキウイの品質をチェックしたきた経験からも、「これは避けたい」という“ハズレの特徴”には共通点があることがわかっています。

ここでは、私が実際に見切りや廃棄に回していた「傷みのサイン」と、普段の買い物でも活用している“おいしいキウイの選び方”をわかりやすくご紹介します。
ハズレの特徴①:やわらかすぎる

キウイは、熟してくると表面に少し弾力が出てきます。ただし、触ってすぐにわかるほど“やわらかすぎる”ものは、すでに食べ頃を過ぎている可能性が高いです。
私自身、毎週10個以上のキウイを買っていますが、固めに感じたものでも中を切ってみると透明に変色し、実が傷んでいたこともあります。ですが、逆に言えば、「極端にやわらかいキウイ」でおいしいものに当たったことはほとんどありません。
手に取った時の感触がフニャッとするようであれば、購入は避けるのが無難です。
チェックポイント:
- 触るとやわらかいものは避ける
- 少しだけ弾力がある程度が理想
ハズレの特徴②:表面にシワがある

次に確認したいのが、キウイの表面状態です。よく見ると、表面にシワが寄っているものがあります。これは果実の中の水分が抜けてしまっている証拠で、鮮度が落ちている可能性が高いです。
特に、グリーンキウイのように産毛が多い品種は、シワが見えにくいこともあります。手に取って、表面の凹凸や張り感をしっかりチェックすることが大切です。
チェックポイント:
- 表面にシワや乾燥が見られるものは避ける
- 張りとツヤのある皮を選ぶ
ハズレの特徴③:一部の果皮が変色している
キウイの皮が全体的に変色していることはあまりありませんが、一部だけ黒ずんでいたり、透明感が出ている場合は注意が必要です。
これは、スーパーなどでキウイが落とされたり、強くぶつけられたりした際に起こりやすい変化です。
外からの衝撃で果肉にダメージが入り、その部分が徐々に変色していきます。
売り場では見た目がきれいでも、時間が経つと傷みが進んで食べられない状態になることもあります。
私も現場で何度かキウイを落としてしまい、そのまま置いておくと決まってその部分が変色し、廃棄対象になっていたことを思い出します。
チェックポイント:
- 一部が黒っぽくなっている、または透明感が出ているキウイは避ける
- 衝撃による変色がないか丁寧に確認する
私がキウイを選ぶときに大切にしているポイント

私が実際に買い物をするときに気をつけていることは、大きく3つあります。
まず、「ほどよい弾力」があるかを必ず確認します。固すぎるものは追熟に時間がかかるため、軽く押して少しだけ弾力を感じるくらいが理想です。
次に注目するのは「形」です。私は、丸に近いものよりも、少し縦長の楕円形のキウイを選ぶようにしています。これまでの経験上、形が整っているものの方が果肉にムラが少なく、甘さのバランスも良いと感じています。
最後に、「産毛の密度」にも注目します。特にグリーンキウイの場合は、表面にしっかりと産毛が生えているものを選ぶようにしています。産毛がびっしりしているものは比較的鮮度がよく、果皮の状態も安定している傾向があります。
チェックポイント:
- ほどよい弾力があるキウイを選ぶ
- 楕円形で形が整っているものを選ぶ
- 産毛がしっかりと生えているキウイを選ぶ(グリーンキウイの場合)
まとめ

- やわらかすぎるキウイは、鮮度が落ちているサイン
- 表面にシワがあるものは水分が抜けて食味が悪くなりがち
- 一部でも果皮が変色していたら、内部が傷んでいる可能性あり
- 購入時は「ほどよい弾力」「楕円形」「産毛が多いか(グリーンキウイの場合)」をチェック
ちょっとした見極めのコツで、ハズレを回避しておいしいキウイに出会える可能性が高くなります。次にお店で選ぶときに、ぜひ役立ててくださいね。
※本記事は筆者の経験に基づいた一般的な目安であり、すべてのキウイに当てはまるとは限りません。商品の状態や個体差により異なる場合がありますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。