こんにちは、元スーパーの青果担当で、現在は主婦として毎日キッチンに立っている「ぱるとよ」です。
ブロッコリーを料理しようと茎を切ったとき、真ん中にぽっかりと「空洞(穴)」が空いていて驚いたことはありませんか?
「これって虫食い?」「病気かな?」と不安になって、その部分を捨ててしまったり、最悪の場合は丸ごと処分してしまったり……。

- 茎に穴が空いていると、気持ち悪くて捨ててしまう人
- スーパーで「中身が詰まった」美味しいブロッコリーを選びたい人
- ブロッコリーを黄色く変色させてダメにした経験がある人
茎の穴の正体は「急成長」の証! 捨てずに食べてOK

結論から言うと、ブロッコリーの茎の穴は「虫食い」でも「病気」でもありません。
これは、ブロッコリーが畑で急激に成長した際、茎の太くなるスピードに中身の成長が追いつかず、引っ張られて裂けてしまったためにできる「生理現象」なんです。
ですので、食べても体に害は全くありません。

病気じゃないんだ! 今まで気持ち悪がって捨ててたよ……損したなぁ

もったいない! 気になるなら穴の周りを削げばOK。茎は甘くて美味しいのよ
穴はどこまで続いている?

実際に切ってみると、茎の下の部分だけ穴が空いていることもあれば、蕾(花蕾)の直前までズドーンと空洞になっていることもあります。

こればかりは切ってみないと分かりませんが、空洞が大きいと、単純に「食べられる量(可食部)」が減ってしまうのは事実です。
どうせ同じ値段で買うなら、中身がギュッと詰まったものを選びたいですよね。
元店員が教える! 「中身が詰まった」ブロッコリーの選び方

スーパーで「空洞がないブロッコリー」を見分ける方法は、実はとても簡単です。
- ブロッコリーをひっくり返して、茎の底(カット面)を見る。
- 切り口に穴がある ⇒ 中が空洞になっている。
- 切り口が白くて綺麗 ⇒ 中身も詰まっている。


切り口が綺麗でも、真ん中だけ穴が空いてるパターンはないの?

週3本はブロッコリーを食べているけど、切り口が綺麗で中が空洞だったことは一度もなかったよ
プロのひと手間! 長持ちさせる保存場所は「野菜室」じゃない?
せっかく良いブロッコリーを選んでも、冷蔵庫に入れておいたら数日で黄色くなってしまった……という経験はありませんか?
実は、保存場所を少し変えるだけで鮮度がぐっと長持ちします。
1. ベストな場所は「冷蔵室」または「チルド室」

ブロッコリーは低温を好む野菜です。一般的な「野菜室(約3〜8℃)」よりも、温度が低い「冷蔵室(約0〜6℃)」や「チルド室(約0℃前後)」の方が、鮮度をキープできます。
*チルド室はあくまでも理想です。冷蔵室に入らない場合は、野菜室でも大丈夫です。室温で保存はおすすめしません。
【重要】絶対に「裸」で入れないで! そのまま入れるのはNGです。乾燥を防ぐため、必ずポリ袋に入れてください。冷気が直接当たらないようにするのがポイントです。
2. 忙しい人の味方! 「固茹で冷凍」テクニック

保存するスペースがない場合や、すぐに使い切れない場合は「冷凍」が一番です。
- 手順: 固めに茹でて、しっかり水気を切り、タッパーなどに入れて冷凍。
- 使い方: 食べる時は自然解凍でOK。


冷凍ブロッコリーをお弁当に入れたら、水っぽくならない?

冷凍前に水気をしっかり切れば平気! 保冷剤代わりにもなるし、子供たちにも好評よ
まとめ: 正しい知識で、野菜を無駄なく美味しく!

- 茎の穴は「生理現象」。虫食いではないので食べられる。
- 選び方は「お尻」を見る。断面に穴がなければ、中身も詰まっている!
- 保存は「低温」が命。野菜室より「冷蔵室・チルド室」がおすすめ。
- お弁当には「冷凍保存」。凍ったまま入れれば保冷剤代わりに。
野菜や果物は、ちょっとした知識があるだけで「捨ててしまう罪悪感」から解放され、毎日の食卓がもっと豊かになります。
ぜひ次回のスーパーで、ブロッコリーの「茎」をチェックしてみてくださいね。きっと「おっ、これは詰まってる!」と選ぶのが楽しくなるはずですよ。
