とうもろこしが美味しい季節になると、スーパーにずらりと並ぶ黄色く輝く実。
でも、どれを選べば「当たり」なのか、見分け方に迷ったことはありませんか?
よく聞かれるのが、「ヒゲが白い方が新鮮?それとも茶色い方が甘いの?」という疑問。
今回は、元スーパー青果担当の経験をもとに、とうもろこしのヒゲの色に隠された“甘さを引きやすい選び方”をご紹介します。

たった数秒のチェックで、とうもろこし選びがもっと楽しくなりますよ。
ヒゲが「茶色」の方が甘さの期待値は高い

とうもろこしのヒゲは、雌花の一部。実が熟すとヒゲも枯れて、茶色く変化していきます。
つまり、ヒゲが茶色いとうもろこしは完熟している可能性が高く、糖度が上がっている傾向があります。
一方、ヒゲがまだ白く柔らかい場合は未熟なこともあり、甘さが控えめなケースも。
ヒゲが茶色いものを選ぶことで、甘いとうもろこしに当たる可能性が高まるといえるでしょう。
「皮の色」も見逃せないチェックポイント

ただし、ヒゲの色だけで判断するのはNGです。
もうひとつ重要なのが、皮の色です。
とうもろこしは収穫後、時間が経つごとに糖度が徐々に下がっていきます。
皮が茶色く変色しているものは、すでに収穫から日数が経っている可能性があり、風味や甘さが落ちているかもしれません。
理想的なのは、ヒゲが茶色く、皮が鮮やかな緑色のもの。この条件がそろっていれば、甘さや鮮度の期待値が高くなります。
鮮度が落ちたとうもろこしの見分け方

逆に、ヒゲが黒ずんでいる、カラカラに乾いているといったとうもろこしには注意が必要です。
また、皮にシワがあったり、実がややしなびているものも、鮮度が落ちているサインです。
選ぶ際は「ヒゲ・皮・実のハリ感」をチェックし、全体的にみずみずしさがあるかを意識してみてください。
「朝どり」表示にも注目しよう

スーパーでとうもろこしを選ぶ際は、POP表示も要チェックです。
とくに「朝どり」と書かれている商品は、その日の朝に収穫されたばかりの新鮮なとうもろこし。
鮮度が高いぶん、糖度も感じられる可能性が高く、甘さに期待できる確率がさらに高まります。
筆者が青果担当だったころも、「朝どり」のとうもろこしは毎回すぐに売り切れてしまうほどの人気商品でした。
まとめ

- ヒゲが茶色いとうもろこしは完熟している可能性が高い
- 「ヒゲは茶色・皮は緑」の組み合わせが理想
- 「朝どり」表示があれば、甘さや鮮度の期待値がさらにアップ
ちょっとした選び方のコツを知っておくだけで、とうもろこしの美味しさにぐっと近づけます。
次にスーパーで手に取るときは、ヒゲ・皮・POP表示の3点を意識してみてください。
より美味しい一本に出会える可能性が広がります。
※本記事は筆者の経験に基づいた一般的な選び方の一例です。商品の状態は個体差がありますので、最終的な判断はご自身でお願いいたします。