夏が近づくと、スーパーや青果店にはたくさんの桃が並びますよね。
ふわっと甘い香りに誘われて手に取る方も多いはず。
そんなとき、ふとこんな疑問がわいてきませんか?
「同じ値段で、同じ産地・同じ等級の桃が並んでいるのに、大きさが違うのはなぜ?」

「だったら、大きい桃のほうが得なのでは…?」そう思って、つい大きい桃を選びたくなる方も多いでしょう。
私も元スーパーの青果部で働いていたとき、お客様からよく「どっちが甘いの?」「大きい方がいい?」と聞かれていました。
そこで今回は、実際に大きい桃と小さい桃を買ってきて、どちらがお得なのか検証してみました!
実際に比べてみた!桃の重さとタネの比率
まずは、店頭で選んだ大きめの桃と、ひとまわり小さい桃をそれぞれ購入。
キッチンスケールを使って、それぞれの重さを測ってみました。


- 大きい桃の重さ:305g
- 小さい桃の重さ:264g
この時点で、大きい桃のほうが41g重いことがわかります。
ただし、桃は果物。中には食べられないタネが入っています。
そこで次に、それぞれのタネの重さも計ってみました。


- 大きい桃のタネ:23g
- 小さい桃のタネ:20g
タネの重さに関しては、3gしか差がありません。
つまり、桃の重さの違いは、タネではなく果肉の量の違いということになります!
可食部で比べると…やっぱり大きい桃がお得!
では、実際に「食べられる部分(=果肉)」の重さを比べてみましょう。
桃の重さからタネの重さを引いた値が、以下の通りです。

- 大きい桃:305g − 23g = 282g
- 小さい桃:264g − 20g = 244g
結果として、大きい桃の方が38gも果肉が多いという結果に!
同じ価格でこの差があるなら、果肉量の多い大きい桃の方が「可食部の多さ」という点ではお得だと思います。
ただし、甘さや食感は品種や熟度によって異なるため、「大きい=美味しい」とは限らないという点も覚えておきましょう。
まとめ
- 同じ産地・等級・価格なら、大きい桃は果肉も多い
- タネの重さにはあまり差がない
- 果肉量が多いため、同価格なら大きい桃の方がお得
この夏、桃を買うときには大きさだけでなく、産地や品種、熟し具合にも注目して選んでみてくださいね!
※本記事は筆者による実測に基づく個人的な検証結果であり、すべての桃に当てはまるとは限りません。品種や収穫時期によって個体差があることをご了承ください。