損しない大根の切り方は『左』or『右』?青い部分は切り落とすの?プロの回答に「納得!」

スーパーで大根が安く手に入る季節になりましたね。丸ごと一本買ったとき、皆さんは葉っぱの部分をどう処理していますか?

突然ですが、上の写真の「左」と「右」、どちらの切り方が正解だと思いますか?

「上の緑の部分は硬そうだから」と、左の写真のように実の上部までバッサリ切り落としてしまっている方……実はそれ、とてももったいないことをしているかもしれません!

元スーパーの青果担当だった私が、大根を余すことなく食べるための「プロの技」をご紹介します。

▼この記事はこんな方におすすめ
  • 野菜の皮やヘタ、どこまで食べていいか分からない方
  • 食費を節約しつつ、美味しいものを食べたい方
  • 大根料理のレパートリーを増やしたい方
あひる君
あひる君

緑の部分って、硬くて青臭いイメージがあるけど食べられるの?

ぱるとよ
ぱるとよ

実はそこ、辛みが少なくてとてもみずみずしい場所なんだよ。捨てたらもったいない!

その切り方、損です!大根の首は「サラダ向き」のみずみずしい場所

左の写真のように、茎と一緒に実の部分までバッサリ切り落としたものを測ってみると、

なんと約91gもありました。

硬い茎などを除いても、38gもの「可食部」が含まれていたのです。

「たかが38g」と思うなかれ。野菜が高騰している今、この一口分は貴重な資産です。

あひる君
あひる君

38gかぁ。一口分くらいだけど、味はどうなの?

しかし、私が「もったいない!」とお伝えしたい理由は、量だけではありません。

元青果担当としてお伝えしたい事実。それは、大根の首(上の部分)は、一本の中で比較的辛みが少なく、みずみずしい部位だということです。

緑色になっているため「硬そう」と敬遠されがちですが、適切に処理すればクセがなく、シャキシャキとして食べやすい部分です。

ここを捨ててしまうのは、サラダや和え物に最適な部分を捨てているようなもの。非常にもったいないんです!

元青果担当直伝!「リンゴむき」でギリギリを攻める手順

では、どうすればこの部分を無駄なく食べられるのでしょうか。

正解は、上記写真の「右」のように、ギリギリを攻めること。

ポイントは、包丁を鉛筆削りのように入れるのではなく、「リンゴの皮むき」のように扱うことです。

あひる君
あひる君

ギリギリで切ると、茶色い茎の跡が残っちゃわない?

ぱるとよ
ぱるとよ

そこだけを「リンゴを剥くように」すればOKだよ。

【無駄のない切り方手順】

1)ギリギリを真横にカット

大根の実と葉っぱの境界線ギリギリを狙って切ります。この時点では、断面に茶色い茎の跡が残っていてOKです。

2)リンゴむきで除去

リンゴの皮をむくように、その茶色いリング部分だけを包丁で薄く削ぎ取ります。

こうすることで、食べられない部分だけをクルッと綺麗に取り除き、みずみずしい果肉を最大限に残せます。ゴミも減らせて一石二鳥ですよ。

【選び方】プロが教える「美味しい大根」3つのチェックポイント

切り方をマスターしたら、次は「選び方」です。

スーパーで美味しい大根を見分けるための、プロのチェックポイントを3つご紹介します。

あひる君
あひる君

大きい大根がお得だと思って買ってたけど、違うの?

ぱるとよ
ぱるとよ

大きすぎると繊維が硬いかも。重さとツヤで選んでみて!

① ずっしりと重みのあるもの

持った時にずっしりと重みを感じるものを選びましょう。

水分がたっぷりと詰まっている証拠です。

ただし、大きすぎるものは育ちすぎて繊維が硬くなっている可能性があるので、適度なサイズのものがおすすめです。

② ハリとツヤを確認

肌の表面にハリとツヤがあるものが新鮮です。

収穫から時間が経って古くなると、ハリがなくなりシワっぽくなったり、ツヤが失われたりします。

③ 葉付きの場合は葉をチェック

もし葉がついている大根なら、葉っぱは鮮度のバロメーターです。

緑色が鮮やかなものを選びましょう。

黄色くなっているものは、収穫してから時間が経っている証拠です。

捨てずに絶品!救出した「首」で作るサバ缶サラダ

こうして救出した「大根の首」部分。煮物にしても良いですが、私のおすすめは「生のまま」食べることです。

上部は辛みが少なく水分が多いので、加熱するよりサラダにするのが素材の特徴を活かせます。

あひる君
あひる君

生のまま?調理が面倒くさそうだけど……。

ぱるとよ
ぱるとよ

切って和えるだけ!サバ缶を使えば5分でできるよ。

我が家の定番は、「大根とサバ缶の和え物」

【作り方】
  • 1)皮をむいた大根の首部分を、千切り(またはいちょう切り)にします。
  • 2)サバの水煮缶(または味噌煮缶)と和えるだけ!

大根のシャキシャキした食感と、サバの濃厚な旨味が絡み合い、箸が止まらない一品になります。お好みでマヨネーズを少し足したり、ポン酢をかけたりしても美味しいですよ。

【関連記事】大根とサバ缶の詳しい作り方は、こちらの記事で紹介しています。

まとめ

記事の要約!
  • 大根の首の特徴:辛みが少なく、みずみずしい。
  • リンゴむき:茶色い部分だけを薄く削げばOK。
  • 選び方:重さ・ツヤ・葉の色をチェック。
  • 食べ方:生のままサバ缶と和えてサラダに。

次回の買い物で大根を選ぶときは、ぜひ「重さとツヤ」を確認して、お家で試してみてくださいね!

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