冷蔵庫に入れておけば、なんでも安心。そう思って、調味料もとりあえず冷やしていませんか?
実はその習慣、かえって風味や品質を損ねている可能性があります。

今回は、「冷蔵庫に入れないほうがいい」意外なものを3つご紹介します。正しくは常温保存が適しているアイテムです。ちょっとした保存方法の見直しが、料理の味を引き立ててくれるかもしれません。
① ごま油

香りが命のごま油。冷蔵庫で保存すると、白く濁って固まりやすくなります。
また、低温によってごまの香ばしい風味が感じにくくなることもあるため、料理に使う際に本来の力を発揮しづらくなることがあります。
ごま油は炒め物や和え物に使う「調味油」として活躍するため、使用頻度も高いですよね。
開封後も冷暗所での常温保存が推奨されており、直射日光の当たらない戸棚などが保存場所として適しています。
② オリーブオイル

健康志向の高まりとともに家庭でも定番となったオリーブオイル。これも実は冷蔵庫で保存すると、白く固まったり、粘度が増すことがあります。
さらに、オリーブオイルの命であるフルーティーな香りや辛味・苦味のバランスが感じにくくなることもあるため、特にエキストラバージンタイプでは風味の変化を感じる人もいます。
開封後でも直射日光と高温を避けた冷暗所での保存が基本とされています。風味を大切にしたいなら、冷やしすぎないことが大切です。
③ はちみつ

はちみつは甘味料としてのイメージが強いですが、煮物や照り焼き、ドレッシングなどの調味料としても幅広く活用されている食材です。
低温環境では結晶化して白く固まりやすくなり、使いにくくなるうえ、なめらかさが失われ、風味を感じにくくなることもあります。
はちみつは保存性の高い食品で、高温多湿を避ければ常温保存でも品質に大きな問題は起きにくいとされています。
開封後でも、1年程度は常温保存が可能とされています。ただし、1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。
保存時の注意点
- 直射日光・高温多湿を避ける
- フタをしっかり閉めて空気を遮断
- 注ぎ口やキャップまわりは清潔に保つ
- 風味や香りに変化が出たら早めに使い切る
まとめ
- ごま油やオリーブオイルは、冷やすと固まり風味を感じにくくなる可能性がある
- はちみつは結晶化しやすく、常温保存が基本とされる
- どれも高温・直射日光を避けた冷暗所保存が推奨される
冷蔵庫は便利な保管場所ですが、すべての食品にとって最適とは限りません。
調味料の特性を理解し、最適な保存方法を選ぶことで、風味を守り、使いやすさも向上します。
今日からは、ごま油・オリーブオイル・はちみつを「冷やさない」保存方法に切り替えて、もっと快適に、もっとおいしく料理を楽しんでみてください。
※本記事は一般的な保存方法に関する情報をもとに作成しています。食品の保存状態は製品の表示やメーカーの指示に従ってください。個別の環境によって異なる場合がありますので、心配な点がある場合は専門家にご相談ください。