ふわふわの食感を楽しみに買った食パンやドーナツ。少しでも長持ちさせたくて冷蔵庫に入れていませんか?
実はそれ、かえって食感や風味を損なう原因になることがあります。
冷蔵庫の中は温度が低く乾燥しているため、ふわふわ系の食品とはあまり相性がよくありません。

今回は、冷蔵庫に入れると風味や食感が損なわれやすい食材を3つご紹介します。思い当たるものがあったら、保存方法を見直すヒントにしてみてください。
① 食パン

食パンは、冷蔵庫に入れるとでんぷんが老化してパサつきやすくなります。これは「でんぷんの再結晶化」と呼ばれ、冷蔵庫の温度帯で特に進みやすい現象です。
長く保存したいときは、1枚ずつラップで包んで密閉できる袋に入れて冷凍保存がおすすめです。

食べるときは凍ったままトースターで焼けば、ふんわりとした食感がよみがえります。乾燥を防ぐために、保存袋に入れるとより安心です。
ポイント
- 冷蔵庫ではでんぷんが劣化しやすい
- パサパサになり、焼いても食感が戻りにくくなる
- 食べきれないときは冷凍保存がおすすめ
② 炊いたごはん

ごはんも冷蔵庫に入れると、でんぷんが老化してボソボソとした食感になってしまうことがあります。
おすすめは、炊きたてをすぐに茶碗1杯分ずつラップに包み、冷凍保存する方法です。

電子レンジで温めると、炊きたてに近いふっくらとした仕上がりになります。
ポイント
- 冷蔵庫では水分が抜けてボソボソになりやすい
- 温め直しても、炊きたてのような食感には戻りにくい
- 炊きたてを冷凍しておくと便利
③ ドーナツ

ドーナツは油分と糖分を多く含んでいるため、冷蔵庫に入れると生地が固くなったり、風味が感じにくくなることがあります。
さらに、チョコレートや砂糖のコーティングがある場合、温度差による結露でベタつく原因になることも。
購入当日は常温で保存し、翌日以降は1つずつラップして冷凍保存するのが安心です。糖衣がある場合は個包装すると、状態を保ちやすくなります。自然解凍や軽く温めると、ふんわり感が戻りやすくなります。
ポイント
- 冷蔵で生地が固くなり、風味が感じにくくなることがある
- コーティングが結露でベタつくことがある
- 常温保存は当日まで、翌日以降は冷凍がおすすめ
まとめ
- 食パン → 冷蔵庫でパサつきやすい → 冷凍保存がおすすめ
- ごはん → 冷蔵庫でボソボソに → 炊きたてを冷凍するとよい
- ドーナツ → 冷蔵庫で固くなりやすい → 常温 or 冷凍でおいしさキープ
「とりあえず冷蔵庫へ」が習慣になっていると、知らないうちに食材のおいしさを逃しているかもしれません。少し保存方法を変えるだけで、食感や風味をしっかり保つことができます。
次に保存するときは、「冷蔵庫に入れない方がいいかも?」と一度立ち止まってみてくださいね。
※本記事は一般的な保存傾向をもとに構成しています。すべての食材や製品に当てはまるとは限りませんので、ご家庭の保存環境や食材の状態に応じて参考にしてください。