【保存版】メロンの追熟方法|元青果担当が教える固い実を甘く熟させる3つのコツ

買ってきたばかりのメロンを切ってみたら、固くて甘みが薄かった…そんな経験はありませんか。
実は、メロンはお店で買った直後ではなく、家で「追熟」させることで甘く香り高くなる果物です。

今回は元スーパーの青果担当者の視点から、メロンを家庭でおいしく追熟させる正しい方法と、失敗しないコツを分かりやすく解説します。

そもそも”追熟”って何?

追熟とは、収穫後に一定期間置くことで、果実の甘みや香りが増していく現象のことです。
メロンは収穫された時点ではまだ硬く、糖度も十分ではありません。
常温で数日置くことで果肉がやわらかくなり、甘みと香りが引き出されていきます。 追熟=置いて甘くする 収穫→置く→甘くなる 糖度・香りがアップ

⚠️ ご注意

メロン以外では、バナナ・洋ナシ・キウイ・アボカドなども追熟で食べ頃を迎える果物として知られています。一方、スイカ・ブドウ・イチゴなどは追熟しない果物で、購入時が一番おいしい状態です。

追熟する果物・しない果物 ○メロン・バナナ・洋ナシ・キウイ・アボカド ×スイカ・ブドウ・イチゴ

メロンの正しい追熟方法

家庭でメロンを追熟させる手順は、とてもシンプルです。
次の3つのポイントを押さえておけば、失敗なく食べ頃に仕上げられます。 追熟3ステップ 常温20〜25度・直射日光NG・3〜7日 ※日数は購入時の熟度によって変わります

ステップ1 常温で保管する

メロンは低温に弱いため、購入後すぐに冷蔵庫に入れると追熟が止まってしまいます
風通しのよい常温(20〜25度)の場所に、ヘタを上にして置いてください。
夏場でクーラーの効いていない部屋や、30度を超える場所は避けましょう。 温度とヘタの向き 冷蔵5度×・常温20〜25度○・高温30度以上× ヘタを上に置く

ステップ2 直射日光を避ける

窓際など直射日光の当たる場所に置くと、皮の一部だけが傷んだり、中の果肉が変色したりする原因になります。
キッチンの隅や玄関、リビングの日陰など、涼しくて風通しのよい場所を選んでください。 置き場所マップ ○キッチン棚・玄関・リビング日陰 ×窓際・コンロ横・冷蔵庫の上

ステップ3 3〜7日を目安に様子を見る

追熟の期間は、購入時の硬さや季節によって3〜7日ほどが目安です。
夏場は追熟が早く進み、冬場はゆっくり進みます。
甘い香りが立ってきたり、おしり(底)を押して少し弾力を感じるようになったら食べ頃です。
なお、購入した時点ですでに甘い香りがしたり、食べ頃のサインが出ている場合は、追熟させずにすぐに食べるのがおすすめです。 Day1→Day7食べ頃の目安 固い→ほんのり→香り出る→食べ頃 おしりに弾力が出たらOK

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▶ 食べ頃の見極め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
「メロンの食べ頃、いつ?」見逃したくない”3つのサイン”

追熟を早めたいときのコツ

「来客に間に合わせたい」「週末までに食べ頃にしたい」など、追熟を早めたいときに使えるコツをご紹介します。

コツ1 リンゴと一緒に袋に入れる

リンゴは「エチレンガス」という果物を熟させる成分を多く出す果物です。
メロンとリンゴを一緒にポリ袋に入れて口を軽く閉じておくと、エチレンの働きで追熟が早まります。
目安は1〜2日ほど、様子を見ながら確認してください。 リンゴと一緒にポリ袋へ エチレンで追熟促進 25度前後の暖かい場所で1〜2日

コツ2 少し暖かい場所に置く

追熟は気温が高いほど早く進みます。
急ぎたいときは、25度前後の少し暖かい場所に移すと進みが早くなります。
ただし、30度を超える場所に置くと果肉が傷みやすくなるので注意してください。

やってはいけないNG追熟

よかれと思ってやってしまいがちな、追熟のNG行動もご紹介します。 やってはいけない2大NG すぐ冷蔵庫・強く押す 食べ頃サインが出たら冷蔵庫OK2〜3日キープできる

NG1 購入してすぐ冷蔵庫に入れる

メロンを冷蔵庫に入れると追熟がほぼ止まってしまいます。
「鮮度を保とう」と冷蔵庫にしまいがちですが、食べ頃になる前に冷やすと追熟しづらくなり、果肉が硬いまま甘みが引き出されません
冷やすのは食べ頃のサインが出てからにしましょう。

NG2 おしりを強く押して確認する

食べ頃を確認するときに、おしりを強く押すのはNGです。
押した場所から傷みが広がり、果肉が変色してしまうことがあります。
確認は指の腹でそっと触れる程度で十分です。

よくある質問

Q. 追熟しても甘くならないメロンはありますか?

A. まれに、収穫が早すぎたメロンは追熟させても十分に甘くならないことがあります。その場合は、はちみつやヨーグルトと合わせたり、スムージーにしたりと、別の食べ方を楽しむのがおすすめです。購入時に「食べ頃」と書かれたメロンを選ぶと、より確実に甘い状態で食べられます。

Q. 追熟の途中で柔らかくなりすぎたらどうする?

A. 果肉が柔らかくなりすぎてしまった場合は、熟しすぎのサインです。早めに切って、冷やしてからそのまま食べるか、一口サイズに切って冷凍しシャーベットとして楽しむのがおすすめです。ただし、強い発酵臭がしたり、果肉が変色している、口に入れたときにピリピリとした刺激を感じる場合は傷んでいる可能性がありますので、無理をせず処分してください。

Q. カットしたメロンも追熟しますか?

A. いいえ、カットしたメロンは追熟が進みません。切った瞬間に熟成がほぼ止まってしまうため、固くて甘みが足りない状態のメロンは、切る前にしっかり追熟させることが大切です。 カット済みは追熟しません 切ったら追熟ストップ 早めに食べるのが◎

まとめ

💡 ポイント

メロンの追熟方法のポイントをおさらいします。

  • 追熟は常温(20〜25度)・直射日光なし・風通しのよい場所
  • 期間は3〜7日が目安。夏場は早く、冬場はゆっくり進む
  • 急ぎたいときはリンゴと一緒にポリ袋に入れると早まる
  • 購入後すぐ冷蔵庫に入れるのはNG
メロン追熟チェックリスト 常温20〜25度・直射日光NG・3〜7日・急ぎはリンゴと袋・香り+おしりの弾力で見極め

追熟のコツを押さえておけば、いただきものや少し早めに買ったメロンも、自宅で一番おいしい状態に仕上げられます。
次にメロンを手にしたときは、ぜひ今回の方法を試して、甘くジューシーな食べ頃を楽しんでみてくださいね。