朝の食パン、いつもどうやって食べていますか?「とりあえずトースターで焼く」のが当たり前になっていませんか?
実は、トースターを使わずに「せいろ(蒸し器)」を使うだけで、いつもの食パンが驚くほど美味しく生まれ変わるんです。
今回は、元青果担当で主婦歴18年の私が、寒い朝にこそ試してほしい「蒸し食パン」の魅力と作り方をご紹介します。たった1分で、まるで焼きたてのような幸せな食感が手に入りますよ。


えっ、パンを蒸すの?ベチャベチャになっちゃわないか心配だよ〜。

ふふ、それがならないのよ。むしろトースターよりも水分を逃さず、耳までふわっふわになる魔法のような方法なの。

- いつものトーストに少し飽きてきた人
- 固くなってしまった食パンを美味しく救済したい人
- 安い食パンをふわふわ美味しくしたい人
- 耳まで柔らかいパンが好きな人
なぜ「電子レンジ」ではなく「せいろ」なの?

手軽にパンを温めるなら「電子レンジ」でも良いのでは?と思うかもしれません。でも、実は「温め方」に大きな違いがあるんです。

ねぇ、レンジでチンするほうが早いけど、せいろと何が違うの?

レンジはパンの“中の水分”を使って温めるから、乾いたパンは固くなりやすいの。せいろは“外からの蒸気”で包むから、水分が戻ってフワフワになるの。
電子レンジはマイクロ波で内部の水分を直接振動させて加熱するため、乾燥したパン・ご飯・饅頭はパサつきやすく、冷めるとすぐ硬くなる特徴があります。
一方、せいろは外側から蒸気をあててゆっくり温めるため、水分が補われ、食感が均一に戻り、冷めても美味しさが長持ちします。
材料はこれだけ!
準備するものは驚くほどシンプルです。

- 食パン:1枚(厚切りでも薄切りでもOK。パサついたパンでも美味しくなります)
- 水:適量(蒸す用)
- お好みのトッピング:バターなど
失敗知らず!「蒸し食パン」の作り方
作り方はとても簡単。ポイントは「せいろの扱い方」と「クッキングシート」です。
1)鍋に水を入れて沸騰させておきます。
2)せいろ全体をさっと水で濡らします。その後、穴を開けたクッキングシートを敷き、食パンをのせます。


せいろを使う時は、必ずさっと水で濡らしてから使ってね。
乾燥した木のままで高温の蒸気にさらすと、急に膨張して割れやゆがみの原因になってしまうの。

へぇ〜!道具を長持ちさせるためのプロのコツなんだね。クッキングシートがなんで必要なの?

パンが直接せいろに触れて水っぽくなるのを防いでくれるの。
3)お湯が沸騰した鍋の上にせいろを乗せ、蓋をして約1分加熱します。


最高の食べ方は「追いバター」

蒸しあがった食パンは、耳まで驚くほどやわらかく、しっとりモチモチ。何もつけずにそのままでも十分美味しいですが、私の一押しはやっぱり「バター」です。

うわ〜、ふわふわだ!このままかぶりつきたいけど…バターも捨てがたい!

ふふ、最高に美味しくするコツを教えるわね。出来上がる30秒ほど前に、蓋を開けてバターを食パンの上にのせるの。そして再び蓋をして30秒待つの。
仕上げの蒸気でバターがとろりと溶け出し、パンの繊維の奥までじゅわっと染み込みます。
トーストした時の「カリッとしたバター」とはまた違う、口の中でほどけるような一体感を楽しんでください。
ちなみにみなさんはどのように食パンを保存していますか?

冷蔵庫で保存?室温で??どっちがいいのかな?

実は知らない人も多いだろうから詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめ

- 蒸気の力で水分補給:パサついたパンも、驚くほどふわふわ・モチモチに復活します。
- 電子レンジとの違い:内部の水分を奪わないので、冷めても固くなりにくいです。
- プロのコツ:せいろは使う前に濡らして長持ちさせましょう。クッキングシートの使用でベチャ付きも防止。
- おすすめの食べ方:仕上げ30秒前のバターで、至福の口溶けに。
寒い朝、キッチンに立ち上る湯気を見るだけでも、なんだか心が温まりますよね。
「今日はパンがちょっと固くなっちゃったな」という日は、ぜひせいろを出してみてください。いつもの朝食が、ちょっと贅沢な癒やしの時間に変わりますよ。
