これからの季節、甘みが増して美味しくなる「大根」。
「大根の煮物」は家族も喜ぶ定番メニューですが、こんなお悩みはありませんか?

大根の煮物、美味しいけど・・・
「鍋の火加減をずっと見ている時間がない!」「味が染みるまでコトコト煮込むのが面倒……」

実は『煮込まなくていい』魔法の方法があるんです。

今回は、元スーパーの青果担当である私が、「レンジ加熱+放置」だけで味が驚くほど染み込む、目からウロコの時短レシピをご紹介します。鍋を使わないので、洗い物も楽ちんですよ!
なぜ「煮込まない」でも味が染みるの?

煮込まなくて、本当に味が染みるの?

染みるのよ。味は『冷めるとき』に入るからね。
「煮物はコトコト煮込むもの」と思っていませんか?実は、食材に味が染み込むのは、加熱している時ではなく「冷めていく時」なんです。
このレシピは、その料理科学(浸透圧)を最大限に活用しています。
- レンジで中までしっかり火を通す(水煮状態にする)。
- 熱いうちに調味料を加え、一晩かけてゆっくり冷ます。
この工程を踏むことで、鍋で煮続けなくても、中心までジュワッと味が染みた大根が完成します。
食感もレンジ調理とは思えないほど、鍋で煮たような柔らかさに仕上がりますよ。
「もっとやわらかいのが好き」という方は、レンジの加熱時間を少し長めにすればOKです。
【レシピ】レンジで放置!大根の煮物
材料も調味料もシンプル。思い立ったときにすぐ作れます。
- 大根:250g(約1/4〜1/3本)
- 水:200cc
- 砂糖:大さじ1
- 醤油:大さじ1
※大根は、上部・真ん中・下部、どの部分を使っても美味しく仕上がります。冷蔵庫に残っている半端な部分でOKです!
作り方
1)大根を切る
大根の皮を剥き、食べやすい一口大に切ります。

2)レンジで加熱する(下茹で)
耐熱ボウルに大根と水(200cc)を入れ、ふんわりとラップをかけます。

600Wの電子レンジで約10分加熱します。

※竹串がスッと通るくらいの柔らかさが目安です。
3)調味料を加える
加熱が終わったら、一度ボウルのお湯(水気)をしっかり切ります。

熱いうちに砂糖と醤油を加え、全体に味が馴染むように軽く混ぜます。

4)放置して味を含ませる
再びラップをして、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。そのまま一晩置いたら完成です!


レンチンして調味料を和えて待つだけ!僕にもできるね

火を使わないから、失敗しらずで楽ちんよ。
元青果担当直伝!「美味しい大根」を見極める3つのポイント

せっかく作るなら、新鮮な大根を使いたいですよね。

美味しい大根の見分け方はある?

『しなび』と『茶色の変色』。これがあるのは避けてね。
スーパーの売り場で「どれが新鮮かな?」と迷ったときは、ここをチェックしてください。
- 表面がしなびていないか?(ハリがあるものを選びましょう)
- 触ったときに柔らかくないか?(硬く締まっているものがベスト)
- 葉の付け根が茶色くなっていないか?(切り口が変色しているのは鮮度が落ちている証拠)
私が現役時代、「上記のような大根があったら見切り品にする」と判断していたポイントです。
この3点を避ければ、瑞々しくて美味しい大根に出会えるはずです。
お弁当にも最適!作り置きのコツ

お弁当に入れても大丈夫?

汁気を切ればOK。味が染みてるから冷めても美味しいよ。
この煮物は、一度作ってしまえば冷蔵庫で3日ほど日持ちします。
一晩置くことで味が中心まで染みているので、お弁当のおかずにもぴったり。お弁当に入れる際は、汁気をしっかりと切って詰めてくださいね。
我が家でも、中学受験勉強を頑張る娘のお弁当に入れていますが、冷めても美味しいと好評です。
まとめ

今回の「レンジ放置大根」のポイントをおさらいしましょう。
- 煮込まなくてOK: 味は冷める段階で染み込むので、加熱後は放置で完成。
- 時短&簡単: 鍋や火を使わないので、洗い物も少なく安全性も高い。
- 選び方のコツ: 大根は「しなびていない」「硬い」ものを選ぶのが正解。
- 作り置き: 冷蔵で3日保存可能。汁気を切ればお弁当にも最適。
鍋でコトコト煮込む時間を「放置する時間」に変えるだけで、驚くほど美味しい大根の煮物が作れます。
夜のうちに仕込んでおけば、翌日の夕飯やお弁当作りがグッと楽になりますよ。ぜひ、今夜から試してみてくださいね。
