お風呂場の鏡にこびりついた“ウロコ汚れ”や曇りを何とかしようとして、力任せにゴシゴシこすっていませんか?実はその掃除方法、鏡にとっては逆効果かもしれません。

頑固な水垢を落としたつもりが、かえって汚れがつきやすくなったり、鏡そのものを傷めてしまうこともあるのです。今回は、ついやりがちな「やってはいけない鏡掃除のNG行動」を3つご紹介します。
NGな掃除①:研磨剤入りクレンザーで強くこする

お風呂場の鏡にこびりついたウロコ汚れ(水垢)を落とそうとして、研磨剤入りのクレンザーを使ってゴシゴシこするのは非常に危険です。
たしかに一時的には汚れが落ちたように見えますが、鏡の表面には目に見えない細かな傷が残ってしまいます。この傷に再び水垢や皮脂が入り込み、逆に汚れが取れにくくなる原因になります。
また、鏡の光沢が失われ、くすんだように見えることも。鏡の寿命を縮める行為なので避けましょう。
NGな掃除②:メラミンスポンジでゴシゴシこする

「水だけで汚れが落ちる」と人気のメラミンスポンジですが、お風呂の鏡には要注意です。メラミンスポンジは実は**“目に見えない超微細なやすり”のような構造をしており、繰り返しこすると鏡表面のコーティングを削ってしまいます。**
とくに曇り止めや防汚コーティングがされている鏡では、**その効果が失われる原因に。**最初はツルツルに見えても、徐々に水垢がつきやすくなったり、くすみが残ったりと、トラブルにつながることがあります。
NGな掃除③:市販のカビ取り剤を鏡全体に使う

お風呂場では便利なカビ取り剤も、鏡には適していません。市販のカビ取り剤には強力な塩素成分が含まれており、鏡の裏側に施された「銀引き」と呼ばれる反射コーティングを腐食させてしまう恐れがあります。
とくに鏡のフチから薬剤が入り込むと、黒ずみや剥がれが発生し、元に戻すことができません。
また、鏡に長時間薬剤が付着したままだと表面も傷みます。カビ取り剤はタイルや目地など限定的に使用し、鏡には専用のクリーナーを選ぶようにしましょう。
まとめ

- 研磨剤入りクレンザーでこすると、細かな傷がつき、汚れが逆につきやすくなる
- メラミンスポンジはコーティングを削る原因に。使う場所は要注意
- カビ取り剤は鏡の裏側の銀引きを傷め、黒ずみの原因になる
正しい掃除法を知れば、鏡はもっと長持ちします。日々のケアを見直すことが、キレイを保つ第一歩です。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、すべての鏡や製品に当てはまるものではありません。実際のご使用にあたっては、各製品の取扱説明書やメーカーの指示をご確認のうえ、自己責任にてご対応ください。