「お風呂の“残り湯”を使うと雑菌・カビの原因に?」見直したい3つの使い方 →「知ってゾッとした」「すぐやめます」

節水のために「お風呂の残り湯」を活用しているご家庭は多いかもしれません。

しかし、使い方によっては雑菌が繁殖しやすくなり、浴室でカビが発生する原因になることもあります。

今回は、ついやってしまいがちな「残り湯活用のNG行動」を3つご紹介します。思い当たる方は、ぜひ今日から見直してみてください。

NG①:追い焚きを繰り返して同じ湯を何度も使う

追い焚きによってお湯を再利用することは、節水や省エネの面ではメリットがあります。

ただし、注意したいのは給湯器の追い焚き配管内部です。ここには皮脂汚れや湯垢がたまりやすく、ぬめりや雑菌が繁殖しやすい環境になっています。特に湿度と温度が高く保たれるため、レジオネラ属菌のような細菌が発生する可能性も否定できません。

配管内に定期的な洗浄を行っていない場合、こうした菌が再びお湯と一緒に湯船へ戻ってしまうリスクがあります。見た目にきれいなお湯でも、目に見えない汚れや菌が存在していることがあるため、衛生面には注意が必要です。

清潔なお風呂環境を保つためには、追い焚き配管を定期的に洗浄するか、可能であれば毎回新しいお湯を使うことをおすすめします。

NG②:「すすぎ」まで残り湯で洗濯している

入浴後のお湯には、目に見えない皮脂や汗などの汚れが含まれており、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。

洗濯の「洗い」に使う分には問題ありませんが、「すすぎ」にまで使用すると、せっかくきれいにした衣類に雑菌が付着する恐れがあります。

特に湿度の高い季節や部屋干しをする際には、菌が増えやすく、衣類の生乾き臭の原因になることも。

残り湯を活用する際は「洗い」のみに限定し、「すすぎ」は必ず清潔な水道水を使うのがおすすめです。

NG③:残り湯を長時間放置して翌日に使う

「翌日の洗濯に使おう」と思って、夜のうちに湯船に湯を張ったままにしていませんか?

実はこれも、雑菌の増殖リスクが高まる行動です。

お湯は放置する時間が長いほど、皮脂や汚れが沈殿し、湯自体が雑菌の温床になってしまいます。

特に夏場は、数時間でも湯の表面に雑菌が増えやすく、タイミングによっては不衛生な状態になっている場合もあります。

さらに、湯を張ったままにしておくことで浴室内の湿度が高くなり、カビが発生しやすい環境を作ることにもつながります。

残り湯を使う場合は、できるだけ当日中に使い切るのが安心です。

まとめ

記事の要約!
  • 残り湯は「洗い」だけに使い、「すすぎ」は水道水で
  • 追い焚き配管の掃除を怠ると、レジオネラ菌などのリスクも
  • 残り湯の長時間放置は雑菌・カビの温床になりやすい

毎日の習慣が、知らないうちに雑菌の繁殖を招き、カビの原因になっているかもしれません。節水やエコは大切ですが、健康や清潔さを損なっては本末転倒です。

今回ご紹介した3つのポイントを参考に、「正しい残り湯の使い方」を心がけてみてください。ちょっとした見直しで、お風呂まわりの環境がグッと快適になりますよ。

※本記事は、家庭での一般的な使用状況を想定した情報に基づいて構成しています。給湯器の仕様や体調などにより影響が異なる場合がありますので、具体的な判断はメーカーや専門機関の情報をご確認ください。

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