メロンを切ると、中心に集まっている種とワタ。
「ここ、どうしたらいいんだろう」「捨てるのはもったいない気もする」と感じたことはありませんか。
ネットで調べると「ワタは一番甘いから絞ってジュースに」「種は洗って焙煎」など色々な活用法が出てきますが、元スーパーの青果担当者としての正直な感想は「基本は捨ててOK」です。
今回はその理由と、ちょっと試したい人向けの活用法を分かりやすくお伝えします。
メロンの種とワタは食べられる?
結論から言うと、メロンの種とワタは有害ではなく、食べることもできます。
ワタは絞ってジュースに、種は洗って炒って食べるといった活用法も紹介されています。
ただし、「食べられる」ことと「暮らしの中で続けられるか」は別の話です。
無理に活用しなくていい3つの理由
元青果担当として、メロンの種とワタは素直に捨ててしまって大丈夫と考えています。
その理由を3つにまとめました。
理由1 種は硬くて食べにくい
メロンの種は、見た目以上に殻が硬く、そのままでは食べられません。
食べるとすれば洗って乾燥させ、フライパンで軽く炒ってから殻をむく…という手間のかかる工程が必要です。
また、硬い殻は歯や詰め物を傷める心配があり、入れ歯をお使いの方や高齢のご家族には無理におすすめできません。一度に得られる量もごくわずかで、日常のおやつとして続けるのは現実的ではありません。
理由2 ワタは甘いけれど種と分けるのが大変
メロンのワタは果肉と同じように甘みを含んだジューシーな部分で、絞ればジュースやスムージーに使えます。
ただし、ワタの中には種がびっしり入っていて、完全に分けるのが意外と大変です。
ザルで濾せば手早く絞れますが、得られる量は少なく、毎回やるには手間が勝ってしまうのが正直なところです。
理由3 食べる量の割に手間が大きい
種もワタも、1玉のメロンから取れる量はごくわずかです。
その少量のために洗う・濾す・焙煎するといった工程をこなすのは、手間と見返りが合いにくいのが実情です。
果肉と皮の境目、ワタに近い部分までスプーンで丁寧にすくって食べれば、メロンの甘さは十分に楽しめます。
ちょっと試したい人向け:ワタのジュース
「せっかくだから一度は試してみたい」という方もいらっしゃるかもしれません。
工程を絞れば比較的手軽にできる、ワタのジュースの作り方をご紹介します。
作り方
- メロンを切って、種とワタをスプーンですくい取る
- ザル(できれば目の細かいもの)にのせて、スプーンの背で押しながら果汁を下のボウルに絞る
- 種とザルに残った繊維を捨てて、絞った果汁をコップに注ぐ
ヨーグルトやスムージーに加えるのが使いやすくておすすめです。
メロンの甘い風味が加わって、普段の朝食や間食がひと味豊かになります。
余ったジュースは、保存袋に入れて冷凍すればシャーベットのようにも楽しめます。使い切れないときは、無理せず少量で切り上げるほうが続けやすいです。
種とワタをきれいに取る方法
捨てるにしても、種とワタをきれいに取り除くことでメロンがずっと食べやすくなります。
スプーンでぐるりとすくう
メロンを半分に切ったら、スプーンを種とワタの境目にそって一周すくい取るのが基本です。
果肉を削りすぎないように、ワタの部分だけをそっとすくうのがコツです。
最後は生ごみへ
取り除いた種とワタは、水気を切ってから生ごみとして処分するのがおすすめです。
水分が多いまま袋に入れると汁漏れしやすいので、新聞紙やキッチンペーパーに包んでから捨てると扱いやすくなります。
よくある質問
Q. メロンの種から家庭菜園でメロンは育てられますか?
A. 発芽自体はしますが、市販のメロンの多くは「F1品種(交配品種)」のため、採った種から育てても親と同じ品種にはなりません。形や味がばらつき、甘いメロンができる保証もありません。家庭菜園で楽しむ分には問題ありませんが、本格的に育てたい場合は園芸店で苗や種を購入するほうが確実です。
Q. ワタが「一番甘い」って本当ですか?
A. メロンは中心(ワタに近い部分)の糖度が高くなる傾向があり、皮に近い側より甘みが強く感じられます。ただし、ワタそのものが特別に甘いというよりは、果肉の中でも熟度が高く甘みがのりやすい部分と考えるのが自然です。食べるときは、スプーンでワタぎりぎりまで丁寧にすくい取ると、甘い部分をしっかり味わえます。
まとめ
メロンの種とワタの扱いについて、元青果担当の本音をおさらいします。
- 種とワタは有害ではなく食べることもできるが、続けて活用するのは難しい
- 理由は硬さ・分離の手間・量の少なさの3点
- 試すならワタのジュースが比較的手軽
- 取り除くときはスプーンで一周・水気を切って処分
- 迷ったら気持ちよく捨ててOK
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種とワタを無理に使い切ろうとして時間をかけるより、果肉をスプーンで最後まで丁寧にすくって味わうほうが、メロンの甘さをしっかり楽しめるはずです。
次にメロンを切るときは、ご自身の暮らしに合わせて気楽に向き合ってみてくださいね。

