「料理後、すぐに拭いてるのに汚れてる!」キッチン掃除でよくある“落とし穴”3選

料理が終わったあと、手早くキッチンを拭いて片付ける。 一見、清潔な習慣に見えますが、実はやり方によっては逆効果になっていることもあります。

「掃除したのにベタつきが残る」 「片付けたのになんとなくスッキリしない」──そんな経験はありませんか? 実はその原因、日々の“何気ない拭き方”に潜んでいるかもしれません。

特に「調理後すぐに拭く」という行動はよい習慣のようで、 実際は汚れを広げたり、菌をまき散らしたりするリスクがあるのです。

今回は、キッチン掃除でありがちなNG習慣を3つ取り上げ、 それぞれに対する具体的な対処法も紹介します。 どれも今日からできることばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。

NG1:“とりあえず拭く”が汚れを広げてしまう

調理直後のキッチンには、油の飛び散りや水分、調味料の跡など、 さまざまな汚れが残っています。 ここで乾いた布巾などで何となく拭いてしまうと、 汚れを広げてしまうことになり、かえって掃除が面倒になることも。

とくに油汚れは冷えると固まり、こびりつきやすくなるため、 “すぐ拭く”のが必ずしも正解とは限らないのです。

対策:汚れは“浮かせてから”拭き取る

汚れはまず落とすのではなく、浮かせてからが鉄則。 アルカリ電解水やお湯で湿らせてから、柔らかい布巾でやさしく拭き取ると、 広がらず効率よくきれいにできます。

*アルカリ電解水を使う際は、調理台やコンロの素材によっては変色やコーティングの劣化などを引き起こす場合があります。 使用前に素材との相性や製品の表示をよく確認し、目立たない場所で試してから使うと安心です。

NG2:清潔に見えて実は菌が繁殖しやすい布巾

調理後に使う布巾、いつ洗いましたか? 濡れたまま放置された布巾には雑菌が繁殖しやすく、 掃除のつもりが菌を広げている可能性もあります。

さらに、食卓拭きや手拭きと共用していると、 汚れや菌があちこちに移動してしまうリスクも。

対策:使ったらすぐ洗う or 使い捨てを活用

水洗いでは菌の除去が不十分な場合が多いため、 中性洗剤での手洗いや、こまめな洗濯機洗いが理想的です。 手間を省きたい日は、キッチンペーパーや除菌シートなどの使い捨てアイテムを使うのもおすすめです。

NG3:キッチンペーパーでゴシゴシ擦る

油汚れや飛び散りをどうにかしたくて、 ついキッチンペーパーでゴシゴシ擦ってしまう…そんなことありませんか? 実はこの“強くこする”行動が、キッチンを痛めてしまう原因になりがちです。

キッチンペーパーやティッシュで力強く擦ると、 コンロや調理台の表面に細かな傷がつき、コーティングが剥がれてしまうこともあります。 その結果、汚れが付きやすくなり、かえって掃除が大変になることも。

対策:やさしく押さえて拭き取るのが基本

キッチンペーパーは便利ですが、ゴシゴシとこすると傷の原因になります。おすすめは、湿らせたキッチンペーパーを汚れの上に30秒〜1分ほどかぶせて、汚れをやわらかくする方法。そのあと、やわらかい布やキッチンペーパーでなでるように拭くと、汚れが落ちやすくなります。

もしそれでも残るようなら、食器用洗剤をつけたスポンジでやさしくこすり、最後に布巾で仕上げ拭きするとスッキリきれいになります。

「ゴシゴシこすらず、浮かせて落とす」意識が大切です。

「広げないための拭き方(NG①)」と、「傷つけないための汚し落とし(NG③)」は目的が違います。使い分けることで掃除の効率と仕上がりにも違いが出てきます。

まとめ

記事の要約!
  • 汚れは“浮かせて”から拭くのが基本
  • 布巾はこまめに洗う or 使い捨てで清潔を保つ
  • キッチンペーパーは“押さえて拭き取る”が正解

ちょっとした行動の見直しで、キッチンはもっと気持ちよく保てます。 毎日の掃除がラクになるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事では、家庭での一般的な掃除習慣身近なアイテムの使い方をもとに、キッチンまわりの掃除の工夫をご紹介しています。ご家庭の設備や使用されている製品によっては、適さない方法や注意が必要なケースもありますので、製品の説明書や素材の特性を確認したうえで、ご自身の環境に合った方法でお試しください。

最新記事一覧

関連記事