夏が近づくと、店頭に鮮やかなメロンが並び始めますね。
せっかく手に入れたメロン、なんとなく真ん中から包丁を入れていませんか。
実は切り方ひとつで、食べやすさや甘さの感じ方がぐっと変わります。
今回は元スーパーの青果担当者の視点から、丸ごと・半分・一口サイズの3パターンの切り方を、順を追って丁寧にご紹介します。
メロンの切り方の基本手順
まずは、どのメロンにも共通する基本の切り方をご紹介します。
この3ステップを押さえておけば、あとはシーンに合わせて応用するだけです。
ステップ1 縦半分に切る
メロンを安定する向きに置き、ヘタとおしり(底の部分)を結ぶ線に沿って、縦に半分に切ります。
コロンと転がりやすい場合は、底を少し切り落とすと安定します。
包丁は大きめの出刃包丁や牛刀がおすすめです。
ステップ2 種とワタを取り除く
切り口の中心に、種とワタ(果肉より少し柔らかい部分)が集まっています。
それぞれの位置は、下の図で確かめてみてくださいね。
実は、この種のまわりがメロンのなかで一番甘い部分です。
スプーンの背を使ってワタをなでるように一方向にすくい取ると、甘い果汁を逃がさず、果肉を無駄にせずきれいに取り除けます。
強くこすると果肉まで削れてしまうので、やさしく扱いましょう。
ステップ3 好みのサイズにカットする
種を取ったあとは、くし形・一口サイズ・スプーンですくう形など、用途に合わせてカットしていきます。
次のセクションで、それぞれのシーンに合った3パターンを詳しくご紹介します。
シーン別・3パターンの切り方
どのパターンで切るかは、「誰と食べるか」「どんな場面で出すか」で変わります。
ここでは代表的な3つの切り方をご紹介します。
丸ごとメロンの切り方(来客用)
お客様に出す場合は、見た目の美しさが大切です。
くし形に切って皮と果肉を切り離す工程は、下の図のイメージで進めるときれいに仕上がります。
- 縦半分に切る
- さらに半分に切って4等分(くし形)にする
- 包丁を皮と果肉の間に沿わせて、皮から果肉を切り離す
- 切り離した果肉を、食べやすい幅に切り分ける
- 果肉を交互に少しずらして並べ直すと見栄えよく仕上がります
くし形のまま皮に果肉をのせて出すと、食卓が華やかになります。
半分メロンをそのまま食べる切り方(家庭用)
家族で気軽に食べたいときは、半分に切ったメロンをそのままお皿にのせ、スプーンですくう方法がおすすめです。
- 縦半分に切る
- 種とワタをスプーンの背で取り除く
- スプーンでひと口ずつすくっていただく
この食べ方なら果汁がこぼれにくく、甘い部分を最後まで余すところなく味わえます。
一口サイズに仕上げる切り方(食べやすさ重視・お弁当用)
お子さんやご年配の方が手を汚さずに食べられるようにしたいとき、お弁当に入れるときは、一口サイズが便利です。
- 縦半分に切り、種とワタを取り除く
- さらにくし形に4〜6等分する
- 包丁を皮と果肉の間に沿わせて、皮を切り離す
- 果肉を2〜3センチ幅に切り揃える
ピックや串を刺せば、手を汚さずに食べられるので、小さなお子さんからご年配の方まで喜ばれます。
甘さを引き出す切り方のコツ・注意点
コツ1 できるだけ縦に切る
メロンは丸い形をしているため、横に寝かせた状態で二等分にすると包丁がすべりやすく、切りづらく感じる方が多いです。
ヘタとおしりを結ぶ線に沿って縦に切ると、包丁が安定して入るので、力の弱い方でもまっすぐ切り分けやすくなります。
果肉のやわらかさで包丁がぶれにくいのも、縦切りのメリットです。
コツ2 食べる直前に切る
メロンは切った瞬間から、少しずつ香りや甘さが飛んでいきます。
食べる直前に切ることで、香りと甘さを最大限に楽しめます。
切り置きする場合は、ラップでぴったり包んで冷蔵庫で保存しましょう。
コツ3 切ったあとは水で洗わない
切ったあとに水で洗うと、せっかくの甘さが薄まってしまいます。
特に種まわりは甘さが凝縮された部分なので、水にさらさないように気をつけてください。
▶ 詳しくはこちらの記事で解説しています。
「メロン、切った後に洗う? or 洗わない?」←「どっちが正解?」元スーパーの店員の回答に…
よくある質問
Q. メロンの皮ギリギリまで食べるにはどうしたらいい?
A. スプーンでは皮の手前まで届きにくいですが、くし形に切ったあと、皮と果肉の間に包丁を斜めに入れると、皮のぎりぎりまで果肉を無駄なく切り分けられます。
Q. 切ったメロンはどれくらい日持ちしますか?
A. 切ったメロンはラップでぴったり包み、冷蔵庫で保存して翌日中には食べきるのが目安です。時間が経つと果肉から水分が出て、食感や甘さが落ちていきます。食べきれない場合は、一口大に切って冷凍し、シャーベットとして楽しむ方法もおすすめです。
Q. 切ったメロンが酸っぱく感じるのはなぜ?
A. 酸っぱさを感じるときは、メロンが発酵している可能性があります。強い発酵臭がしたり、口に入れたときにピリピリとした刺激を感じる場合は、食べずに処分するのがおすすめです。特に夏場は、カットしたメロンを常温に長時間置いておくと発酵が進みやすいため、切ったあとは早めに冷蔵庫に入れてください。
まとめ
最後に、メロンの切り方のポイントをおさらいします。
- 基本は「縦半分→種とワタを取る→好みのサイズに」の3ステップ
- 丸ごと・半分・一口サイズの3パターンをシーンで使い分ける
- 縦に切ると包丁が安定して切りやすく、食べる直前に切ると香りと甘さを逃がさない
- 切ったあとは水で洗わない
あわせて読みたい関連記事
「メロンの食べ頃、いつ?」見逃したくない3つのサイン
【保存版】メロンの正しい保存方法|常温・冷蔵・冷凍の使い分け
切り方を少し工夫するだけで、メロンの甘さや香りが今までよりぐっと引き立ちます。
今年のメロンは、ぜひ今回のコツを試しながら味わってみてくださいね。
