キッチンの衛生を保つために活躍してくれる「キッチン泡ハイター」。
シュッと吹きかけて放置するだけで、まな板や排水口の除菌・漂白ができる手軽さから、家庭に1本常備している方も多いのではないでしょうか。
ですがその強力な効果ゆえに、「どこにでも使える」というわけではありません。
実は、知らずに使うと傷みや変色を引き起こす“NGな場所”があるのです。

今回は、見落としがちな「泡ハイターを使ってはいけない意外な場所」を3つ紹介します。
「えっ、そこもダメなの?」と思うかもしれません。ぜひ今後のお掃除の参考にしてください。
1. アルミ製の鍋やボウルなど

キッチン周りでよく使うアルミ製の調理器具ですが、泡ハイターとの相性は非常に悪いとされています。
塩素系の成分がアルミと化学反応を起こし、黒ずみや変色、最悪の場合は腐食してしまうことがあります。
実際に「白く泡が残ったから流したら、アルミ鍋の底が黒くなっていた…」という失敗談も少なくありません。
見た目はステンレスっぽくても、実はアルミ製というケースもあるので注意が必要です。
素材がわからない場合は、目立たない部分で試すか、使用を避けましょう。
2. IHコンロ(ガラストップ)

意外と知られていませんが、IHコンロにはキッチン泡ハイターの使用を避けたほうが安全です。
IHコンロのトッププレートには、ガラスやセラミックなどの加工が施されており、塩素系漂白剤が表面にダメージを与える可能性があります。
実際に、一部のIHクッキングヒーターでは取扱説明書に「塩素系洗剤は使用しないでください」と明記されている機種もあり、塗装やコーティングの劣化を防ぐためにも注意が必要です。
使用の可否は製品によって異なるため、メーカーの取扱説明書を確認することが最も確実です。
3. 冷蔵庫や食洗機のゴムパッキン

ゴム部分は柔らかく、長時間洗剤と接するとひび割れや色落ちが起きやすい素材です。
特に冷蔵庫のドア部分のパッキンに使ってしまうと、素材の劣化により密閉性が低下し、冷気が逃げやすくなることもあります。
また、色付きのゴムパッキンは塩素で脱色してしまう可能性もあります。
掃除したいときは、中性洗剤を薄めて拭き取るなど、優しい方法をおすすめします。
まとめ
- アルミ製品は化学反応で黒ずむ!
- IHコンロは素材によっては表面加工が傷む恐れあり。説明書の確認を。
- ゴムパッキンは劣化・脱色リスクがあり密閉性にも影響する可能性。
強力な洗浄・除菌力を持つキッチン泡ハイターは、正しく使えばとても便利ですが、使ってはいけない場所に使用すると、かえって劣化やトラブルの原因になってしまいます。

パッケージの使用上の注意や、対象素材をしっかり確認して、安心・安全に活用しましょう。
※本記事は一般的な使用情報およびメーカー公開資料をもとに構成されています。製品の使用可否については、必ずご自身の製品に添付されている取扱説明書をご確認ください。内容による損害等については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。